ウクライナの南東部の街・マリウポリでロシア軍が化学兵器を使用した可能性があることについて、松野官房長官は12日、「現地情勢を注視していく」とした上で「生物化学兵器の使用はいかなる状況でも容認されない」と述べた。
松野長官は12日の記者会見で「化学兵器を使用した可能性があるとの報道は承知しているが、マリウポリ市長補佐官が化学兵器による攻撃は確認されていない旨の言及をしているとの報道も承知していて、引き続き現地情勢を注視していく必要があると考えている」と述べた。
その上で「日本政府として生物化学兵器の使用は、いかなる場所、いかなる主体、いかなる状況においても容認されないと考えている」と強調した。
ロシアによるウクライナ侵攻を巡っては、アゾフ大隊が、ロシア軍がウクライナの南東部の街・マリウポリで正体不明の有毒物質を使ったと明らかにしていて、多くの人に呼吸不全などの症状が出ており、ウクライナメディアはサリンの可能性があると報じている。