女子バスケットボール、Wリーグはレギュラーシーズンの終盤戦を迎えている。
3月5日(土)6日(日)は、国立競技場代々木第二体育館で4試合が行われた。集ったのは昨シーズンのプレーオフでベスト4に残った4チーム。
バスケットボールの聖地と呼ばれる代々木第二体育館は熱気に包まれた。
昨季は互角の戦い トヨタ自動車vsデンソーアイリス
昨シーズンのレギュラーシーズンは2勝2敗と五分の戦いとなっていた一戦。

第一試合、トヨタ自動車アンテロープスvsデンソーアイリスのGAME1は接戦の末、デンソーアイリスが勝利した。
お互いなかなか流れを掴むことができず、我慢比べの展開となったが、大黒柱・髙田真希選手がファウルトラブルに見舞われた展開となっても、稲井桃子選手や、赤穂さくら選手、妹の赤穂ひまわり選手がしっかりとその時間を繋いだデンソーが69-64で勝利。

GAME2は前日の雪辱を晴らすべく、トヨタ自動車がエンジン全開で躍動。
デンソーのオフェンスを封鎖し、前半18得点に抑える完璧とも言えるディフェンスを見せた。前半無得点だった赤穂ひまわり選手が3ポイントシュートなどで追い上げを見せるが、トヨタ自動車は勢いそのままに66-57と勝利を手にした。
昨年の開幕戦以来の顔合わせ 富士通vs ENEOS
第二試合は富士通レッドウェーブvs ENEOSサンフラワーズの一戦。

GAME1は怒涛の3ポイントラッシュで一気に流れを掴み、インサイドでもその強さを発揮したENEOSが80-61で勝利した。
GAME2は、ENEOSの3ポイントシュートが決まっても富士通は慌てず、しっかりとやるべきことを遂行した。固い守りから走って得点に繋げ、富士通らしいプレーが増えたことに加え、ENEOSの得点を57点に抑える守りは見事だった。

GAME1では4得点ずつと本来の力をあまり発揮できていなかった2人、篠崎澪選手と宮澤夕貴選手もこの試合は得点力を発揮。
篠崎選手は持ち前の脚力でコートを駆け抜け12得点、今季ENEOSから富士通に移籍し初の古巣対決となった宮澤選手は19得点と活躍を見せ、最終スコアは72-57と富士通が勝利した。
「世界の町田」会場を沸かせる華麗なプレーも
先日、世界最高峰のアメリカプロバスケットボールリーグWNBAのワシントン・ミスティクスとの契約を発表した富士通の町田瑠唯選手は、この2日とも持ち味であるアシストが光った。

また、今季は「得点を取りにいきたい」と開幕の会見で語ったように、積極的にリングにも向かっていった。華麗なパス捌きは何度も会場をどよめかせ、ファンの注目を集めた。
レギュラーシーズンも終盤、この4チームはプレーオフへの進出が決定しているが、その戦いへ向けて残りの試合も非常に大切な試合になる。
次の週、3月12日(土)はデンソーアイリスvs ENEOSサンフラワーズ、また、トヨタ自動車は三菱電機コアラーズとの対戦が控えている。富士通は3月19日(土)にデンソーアイリスと戦う。