2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で猫の日。
2022年は寅年でもあり、例年より「にゃん」が多めの「スーパー猫の日」として話題となった。
そこで、愛媛の「猫スポット」を取材した。
どこまでも「ネコファースト」なカフェ
松山市内でネコたちに会える、2021年9月にオープンした「保護猫カフェNyacotto」。
外観は家のようだが、看板とのれんが目印。
入店すると、早速目の前にたくさんのネコ。
小さいネコもいれば、走り回っているネコもいて、それぞれ思い思いに過ごしている。
築70年以上の古民家をリノベーションした室内には、高いところが好きなネコたちのための大きなキャットタワーに、元々あった梁（はり）はそのまま生かしてキャットウォークに。
まさに「ネコファースト」のスペースだ。
Nyacottoオーナー・大野恭子さん：
残念ながら、愛媛県って犬猫の殺処分数が全国的にワースト1なんですね。子猫はもらわれるんです、かわいいから。大人猫って譲渡がガクッと減ります。
でも、こういうところでネコさんが生活しているところで、見てもらって納得してもらって、いいパートナーを探してもらうのって、すごく合理的だなと思って始めました
オープンから半年ほどで、すでに16匹のネコたちが新しい家族のもとへ。
今は、愛媛県動物愛護センターや多頭飼育崩壊の現場から引き取ったり、地域で保護されたりした22匹が暮らしている。
Nyacottoオーナー・大野恭子さん：
「甘えた」なんですよね、この子、本当に。ネコさんは抱っこされるとか行動制限されるのってあんまり好きじゃないんですけど、この「わらび」ちゃんは大好きで、抱っこが。事務仕事とか非常にじゃまです（笑）
名護谷希慧アナウンサー：
きれいな白いネコちゃん
Nyacottoオーナー・大野恭子さん：
「イブ」くんっていいます。去年のクリスマスイブに愛護センターからレスキューして
名護谷希慧アナウンサー：
目の色がきれいですね。両目で違う
Nyacottoオーナー・大野恭子さん：
「オッドアイ」って言われる目ですね。Nyacottoには甘えん坊で人懐っこいネコたちが多いんです
名護谷希慧アナウンサー：
両足に乗ったね。かわいい
Nyacottoオーナー・大野恭子さん：
保護猫カフェをしてみて、名護谷さんみたいに「かわいいね」とか「人懐っこいね」「きれいだね」って言ってくれると、ネコさんにすごく言葉のシャワーが降り注ぐのか、だんだん（慣れて）降りてくる。世の中のネコさん全員を救うことはできないけど、せめて私の所に来た子は一番幸せになってもらいたい
作家が手がけたネコグッズで活動支援
あたたかい気持ちがあふれているNyacottoには、大野さんの活動を応援する作家が手がけたポストカードやステッカーなどの作品もあり、その売り上げはネコの保護に充てられている。
名護谷希慧アナウンサー：
これ、かわいいですね。ドラネコのクッキー。ネコちゃんの上に魚も乗ってます。遊び心がありますね
金子志乃さん：
茶トラちゃんですね。茶トラの“ねこかお”です
このネコクッキーを作っているのは金子志乃さん。
愛媛調理製菓専門学校を卒業後、松山市内のカフェで調理を担当。
今は3人の息子さんを育てながら「Ka.neco」のブランドで、インターネットを中心にネコをモチーフにしたお菓子を販売している。
金子志乃さん：
（息子の）お誕生日に特別なケーキになればと思って、チョコプレートでキャラクターとかを作っていたのがきっかけで
金子志乃さん：
目は立体感をつけたいので…これで完成です
名護谷希慧アナウンサー：
かわいい。目が飛び出すように
金子志乃さん：
横から見ると飛び出しているような感じで、かわいいだけじゃない、ちょっと不細工な感じに仕上がります
金子さんのクッキーは、アレルギーのある子どもでも安心して食べられるように、卵は使っていない。
一枚一枚手作りだからこそ、出来上がりは少しずつ違う顔に。
お気に入りの子がきっと見つかるはず。
名護谷希慧アナウンサー：
さっくり。ほろほろほぐれるようなクッキーですね
金子志乃さん：
アイシングがどうしても固い、甘すぎるというイメージが強いので、そうならないようにクッキーも試行錯誤して、いろんなネコ好きさんに届けたいなと思いながら作っています
金子さんのネコへの愛は、昔飼っていた「ちょび」ちゃんがきっかけ。
金子志乃さん：
毎晩一緒に寝てました。最終形態、ここまで来たんだなって感じですね、クッキーでネコの押し売り始めたなって感じ（笑）。自分の好きを、いろんな人に分かち合えるのはすごく幸せだなと。そこから猫飼いたいなって思う人が増えて、Nyacottoさんのような活動をしている所から、かわいい子が新しい家族の元に行けたら一番幸せかなと思っていますね
（テレビ愛媛）
