日本維新の会は17日、共産党に抗議文を提出すると共に同党に所属する宮本徹衆院議員の懲罰動議を衆議院に提出した。

日本維新の会の藤田幹事長は、共産党と宮本議員に対し、「撤回・謝罪されることがふさわしい」と怒りをあらわにした。

維新が共産党への懲罰動議を提出したのは、15日の衆議院予算委員会の中央公聴会で、維新側が推薦した公述人を共産党の宮本議員が批判したことが理由にある。

これに先立ち、共産党に提出した抗議文では、15日の衆議院予算委員会の中央公聴会で、維新が推薦し、公述人として出席した政府の国家戦略特区ワーキンググループの座長代理を務めた原英史氏について、共産党の宮本徹議員が「自らの抱える案件について私的な反論をとうとうと述べられた。予算委員会の公聴会の在り方としてふさわしいのかという点でいえば、甚だ疑問である」などと発言したことを問題視している。

その上で「院の品位を著しく毀損するもので言語道断」と抗議し、原氏への謝罪を求めている。

維新の藤田幹事長は、共産党への懲罰動議を提出後、記者団に対し「大変失礼な発言だ」と共産党を批判した。

この記事の画像(2枚)

共産党を巡っては、今週、国会対策の新たな協議の枠組みについて、共産党の小池書記局長が「維新を野党として協力の対象とすれば野党の立場が根幹から問われる」などと述べるなど、維新との応酬が続いている。