カード式のデジタル人民元を発行

中国は、オリンピック・パラリンピックの舞台を利用して、自国のデジタル通貨「デジタル人民元」をアピールしている。

北京オリンピックの会場では、中国で実証試験中の「デジタル人民元」で買い物ができる。

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中国国内では、「アリペイ」などQRコードの決済が広く普及しているが、オリンピックの会場では使えない。

代わりに利用できる「デジタル人民元」は、日本などでも使われている一般の電子マネーとは違い、中国の中央銀行が直接発行するデジタル通貨で、全てのお金の流れは、中国政府が追跡できる仕組みとなっている。

また、これまでデジタル人民元を使うには、スマホのアプリで銀行の口座とひも付ける必要があったが、オリンピックの国際放送センターではカード式のデジタル人民元の発行が可能。
ATMで、日本円などの外貨から直接チャージすることができる。

中国は将来的にデジタル人民元を国際的な決済にも使えるようにして、影響力を強める狙いもあるとみられ、オリンピックをアピールの舞台にしている。

(「Live News α」2月2日放送分)