東京大学は、現在使われている抗ウイルス薬がデルタ株だけだなくオミクロン株にも効果がみられるとの研究結果を世界で初めて発表した。
東京大学の研究グループは、新型コロナの抗ウイルス薬として国内でも承認されている「レムデシビル」と「モルヌピラビル」がデルタ株と同レベルでオミクロン株の増殖を抑制する効果があると発表した。
これは培養細胞を使った実験の結果分かったもので、米医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」にけさ掲載された。抗体薬「ソトロビマブ」などについてもオミクロン株の感染を阻害する効果が得られたという。
研究グループの河岡義裕特任教授は「臨床現場で治療薬を用いるときに有用な情報となる」
と話している。