SDGsの取り組みを紹介する「フューチャースマイルプロジェクト」。
今回は、コロナ禍で発生した「もったいない」をなくすために奮闘する高校生の姿を紹介する。
2021年7月、県立広島商業高校の一室に集まっていたのは、商業研究部の生徒たち。生徒たちが注目していたのは、コロナ禍で結婚式などのイベントがなくなり、需要が減ったため廃棄されてしまう花だった。

商業研究部・北川華菜部長:
コロナ禍で(花が)ロスになってしまう状況もあったと聞いて、私たちにできることがないかと考えて、今回、サブスクの「ロサボフラワー」というプロジェクトを考え企画しました

市場調査・宣伝・資金集めも自分たちで
部長の北川さんたちが考え出した「ロサボフラワー(LOSUVO FLOWER)」とは、「ロハス(LOHAS)」「サブスクリプション(SUBSCRIPTION)」「ボランティア(VOLUNTEER)」の3つの頭文字をとったプロジェクト。“もったいない花”を生かした、定期・定額の販売システムだ。

売上金の10%は、コロナ禍で奮闘する医療従事者のみなさんに花を届けるために使われる。
このシステムを作り上げるために、生徒たちは花屋や市場を訪れ、さまざまな声を聞き、市場調査を重ねた。


また、販売初日の2021年7月1日には公式インスタグラムも設置し、認知度も少しずつ上昇。売り上げも右肩上がりに増えていった。

しかし、より多くの医療従事者の方に花を届けるためには、さらに資金が必要だった。
そこで活用したのが、クラウドファンディング。

まったく違った形でプロジェクトを知ってもらうことで、コンセプトに共感する人も増え、1カ月余りで83件、32万6000円の支援を受けることができた。
医療従事者へ花を…1つ1つ気持ちを込めて
そして、2021年12月。医療従事者のみなさんに花を届ける日を迎えた。
みんなで力を合わせてラッピング作業を行っていく。

学校に届いたのは、その日市場で仕入れたばかりの新鮮な花。1つ1つ丁寧に、医療従事者のみなさんに渡せる形に花を仕上げていく。

約200本の花を仕上げるには人手が必要ということで、この日は華道部や生徒会のメンバーなども手伝いにきてくれた。
華道部の生徒:
病院に花を贈るということで、華道部として花にも携われるのでいい機会になるかなと思って臨みました

華道部の生徒:
いつもは花をいけるので、ラッピングとかはやったことがないので、ちょっと難しかったです
生徒会の生徒:
1つ1つ手作業でやるっていうのは、手間もかかるし時間もかかるけど、1つ1つに思いを込めることで、その分、病院にいる人たちに思いが届けばいいなと思います

「また頑張れる力をもらった」
その日の午後。生徒たちが花を抱えて病院にやってきた。
まずは、院長先生にごあいさつ。
商業研究部・北川華菜部長:
花でたくさんの人が笑顔になってほしいっていう気持ちと、コロナ禍でも医療従事者のみなさんに頑張っていただきたいと思い、今回はボランティアとして花束をお渡ししたいと思います

そして、この日はコロナ病棟の患者がゼロだったため、実際に現場に立つみなさんに直接花を手渡すことができた。

看護師さん:
日々 頑張るだけなんですけれども、こういうふうに温かい気持ちとすてきな花をいただくと、気持ちにあかりがつくというか、また頑張れる力をもらった気がします

商業研究部・北川華菜部長:
私たちの気持ちだけじゃなくて、クラウドファンディングに賛同してくれた方や、より多くの人と一緒にボランティア活動ができてるっていうのが、すごくきょう実感できたなって思います
そんな県立広島商業高校商業研究部のみなさんにとって、SDGsとは…?
「ロサボフラワーですべての人が花で笑顔に」
(テレビ新広島)