12月22日、安定的な皇位継承策などを議論する有識者会議で議論された内容ついての最終報告書が提出されました。

めざまし8では、橋下徹氏と古市憲壽氏がこの最終報告書と安定的な皇位継承をめぐる問題について議論しました。

「皇位継承」有識者会議の最終報告書

「天皇陛下から秋篠宮さま・悠仁さまという流れをゆるがせにしてはならない」
「悠仁さまの次代以降について具体的に議論するには機が熟していない」

というのが、有識者会議で提出された皇位継承についての最終報告書の内容です。

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そのうえで、皇族の数を確保する方策として、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」案「旧皇族の男系男子を養子に迎える」案の2つが示され、安定的な皇位継承のあり方が議論されました。

「優先順位の問題で“女性・女系天皇”も」橋下氏が指摘

めざまし8のスタジオでは、橋下徹氏が“最終報告書“について言及しました。

橋下徹氏
これは完全に逃げていると思いますよ。本当は皇位継承をどうするのかというところが問題なのに、皇族数をどう増やすかということになってますから

最終報告書の内容について“完全逃避”している指摘しました。さらに、現在の“男系男子”をめぐっても…

橋下徹氏
皇位継承の話は10年20年30年と、ずっと皇位継承者が色んな教育を受けながら、そこで天皇陛下の地位について考えるわけですから。いま結論出さないと、ここは日本にとって大変なことになると思いますね。僕は基本的には男系男子を基本にすべきという考え方なのですが、優先順位の問題で、もし男系男子がいらっしゃらない場合には、例えば女性天皇、女系天皇、優先順位としていざという時の為に決めておくべきだと私は思います。

古市氏が語る「“男系”で十親等離れて皇位継承の事例」

一方で、社会学者の古市憲寿氏も“男系男子”について触れ、過去の皇位継承にいて言及します。

古市憲寿氏
男系にこだわればこだわり過ぎるほど、実は天皇制が終わるかもしれないという。極端に男系にこだわる方と議論した時があるのですが、その方は男系が維持出来ないのであれば、天皇制が維持出来なくても良いと言っていたんですね。でも、それは流石に極端すぎるというか、多分いまの日本に住む人の多くというのは、時代の流れに合わせて、女系もいいのではないかという方がすごく多いと思うんです。実際、古代まで遡ってみても、例えば男系というんだけれども、五代遡らないと天皇にいきつかないという、十親等も離れて皇位継承をした事例というのもあるんですね。十親等で考えたら、例えば愛子さまと十親等離れたぐらいの方が結婚しても、一応伝統的にも男系ということになるんですよ

そして、現代の感覚から皇室の結婚に関して語る場面も…

古市憲寿氏
だけれども、こういう議論をすればするほどグロテスクと思ってしまうというか、本人ではない第三者が誰と誰が結婚すればよいとかを決めるって、現代の感覚からするとすごい気持ち悪いと思ってしまうんですよね。だから、本来はこういう男系とか女系といかいう議論関係なしに、皇室に居る方たちが自由に相手を選べるような、我々と同じような状況になれば良いなということはすごい思うんですよね

どのような皇室を望むのか。今後、国民的合意が得られるのか。引き続き深い議論が必要になりそうです。

(めざまし8 12月23日放送より)