歴史ある旅館街にコインランドリー…温泉客減る中、「中長期滞在できるよう」街全体で取り組み【島根発】
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歴史ある旅館街にコインランドリー…温泉客減る中、「中長期滞在できるよう」街全体で取り組み【島根発】

コロナの収束傾向が続く中、島根県有数の温泉地から新たな旅のカタチを提案する取り組みが始まっている。歴史ある温泉街で始まったのは、より長く滞在してもらう工夫だった。

コインランドリーで長期滞在を可能に

開湯1300年という大田市の温泉津(ゆのつ)温泉。歴史ある旅館街で今、フル回転、大忙しなのが「コインランドリー」。

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空き家を改修し、2021年5月にオープンした「WATOWA」。温泉街で唯一とあって、朝から全機が稼働する人気ぶり。

利用客:
大田市にはあるが、大田まで行くなら買い物に行ったついでくらいしかない。ここならすぐです

ランドリーを始めたのは、温泉街で3つの旅館を経営する近江雅子さん。なぜコインランドリーなのか?

WATOWA・近江雅子さん:
温泉津に中長期滞在をしてもらうためには、洗濯をしてもらえないと、なかなか長くはいてもらえないなと思って

温泉街の入り込み客数は、ピークだった2010年から半減し、現在は4万8,000人程度。年々減少傾向にあり、温泉街には空き家も目立つ状態。

空き家

そこで近江さんは、長期滞在客を呼び込む素地を作ろうと、コインランドリーの設置を決めた。さらに…

竹下慧記者:
コインランドリーだけではないんです。中に入りますと、なにやら料理が。実はここはシェアキッチンもついていて、県の内外から料理人を呼び、料理を提供しています

店の奥にあるのはシェアキッチンスペース。関東を中心に全国からシェフを呼び、カフェレストランとして人気になっている。

WATOWA・近江雅子さん:
お安く中長期滞在ができるように、二段ベッド形式になっている

3,300円から泊まれるリーズナブルな宿泊施設も作り、宿泊・料理・コインランドリーと長期滞在を見据えた複合型施設にした。

WATOWA・近江雅子さん:
相部屋ですけど、いろいろな所から集まった方々が輪となってつながっていくような、ドミトリーになればと思っています

夜の街歩きも長く楽しめるように

多様な滞在観光を目指す動きは、創業100年以上という老舗旅館でも。

竹下慧記者:
温泉津温泉はまだ盛り上がりをみせています。一階部分にダイニングバーがつくられました

旅館なかのやに2021年5月にオープンしたカフェバー。2020年、旅館の跡継ぎで松江の旅館で修行した河野弘さんが妻の涼さんとUターン。

温泉街の夜に輝きを取り戻そうと、市や県の補助金を活用し、数千万円かけて改修した。これまで温泉街には夜に開いている飲食店が2軒しかなく、夜の街歩きを楽しんでもらおうと始めた。

なかのや旅館 MAHORA・河野弘さん:
飲食店が少なかったので、温泉と宿泊と料理と街全体が1つの旅館みたいになれば

妻の涼さん:
温泉の質はいいし、お魚も美味しいし、そういうことをもっと知ってもらいたい

一泊の旅ではなく、長い期間かけて旅館街を楽しむ。歴史ある温泉地で、さらなる賑わいをめざした新しい旅のカタチが広がりを見せている。

(TSKさんいん中央テレビ)

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