料理をする際にレシピ動画を使うことも増えてきたが、レシピ動画が驚きの変化を遂げていた。

例えばワッフルを作るレシピ動画では、生地を作って焼き上がりまでを紹介する動画の時間はわずか29秒。

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チーズケーキや、レモンケーキは30秒。こうした1分未満の“短すぎるレシピ動画”がいま人気だという。

短すぎるレシピ動画について街の人は…

女性A:
1分は長い

女性B:
食材がバン!って出てきて、トントン!で切ったものがボン!

めざましテレビでは「短すぎるレシピ動画がなぜ人気なのか」その理由をココ調する。

まずはみなさん、レシピ動画でどんな料理を作っているのか…

女性C:
揚げ出し豆腐です。kurashiruを見て作ったやつです

レシピ投稿数4万3000件の人気レシピ動画サービス「kurashiru」を見て作ったという揚げ出し豆腐。

レシピ動画について聞いてみると…

女性C:
どの程度まで揚げたらいいかとか、文字できつね色とかでもよくわからないので動画がいいです。ご飯作れないです、なかったら…

こちらの女性が作ったのはブロッコリーをクリスマスツリーに見立てた可愛らしいサラダ。

女性D:
これはクリスマスツリーに見えるようなサラダ

やはり、動画で料理を作る方が分かりやく、面白いという。

女性D:
コショウを少々って言われてもどれくらい入れたらいいかわからなかったりするので、これくらいって見せてくれた方がわかりやすい。料理をしている過程を見ているのも面白いし、なので結構好きですね

短すぎる15秒のレシピ動画

調理工程がわかりやすいと人気の「レシピ動画」。日本最大の料理レシピサービス「cookpad」では、すべてのレシピではないが、15秒の短い動画で料理のポイントを紹介している。

また、レシピ動画数4万5000本以上の「DELISH KITCHEN」でもトマトクリームリゾットの作り方をナレーション付きで説明している。時間は43秒とかなり短い。

さらにTikTokでも、1分以内の短いレシピ動画がある。「#TikTokレシピ」の総再生回数は、34億回と大人気。

そして、短さにこだわったサービスを始めたのが、レシピ動画で人気の「kurashiru」。

クラシルショート・開発チーム・玉田春和さん:
15秒からだいたい30秒くらいの短い尺になっている傾向にあります

kurashiruではこれまで1分のレシピ動画を公開していたが、それに加えて10月からより短い「kurashiru shorts」をスタートした。

どんなレシピ動画なのか?小山内鈴奈アナウンサーが実況してみた…

小山内鈴奈アナウンサー:
おいしそうなカボチャのケーキです。え、もうカボチャを…もうバラバラになっちゃった。え、早い、早いです!もうレンジから出てきました。

小山内鈴奈アナウンサー:
そしてさらにカボチャを皮から取っていくんですけど、ちょっと追いつかない。そしてカボチャを入れてさらに卵を入れて生地を作っていくみたいです

小山内鈴奈アナウンサー:
カボチャを型に入れいますね。もう焼きあがった。はやい追いつきません。おいしそうなカボチャケーキが出来上がり

さらに、レタスチャーハンのレシピ動画は、驚きの15秒。

工程は下処理したエビをごま油で炒めて生姜、卵、ご飯を加える。

調味料とレタスを加える。

画面右の従来のレシピ動画は、工程や材料を丁寧に紹介。一方、画面左の15秒バージョンでは、材料を一度にすべて表示して、工程はダイジェストで紹介している。

プロの料理人の「59秒唐揚げレシピ動画」が人気

そしてプロの料理人も短いレシピ動画は投稿していた。

レシピ動画を投稿するプロの料理人・森シェフ:
どんどんレシピは短い動画になっていると思います

これまで「森シェフ」は、YouTubeで5分から10分の長めのレシピ動画を投稿していたが、2020年12月から1分の短い動画を投稿し始めたところ、登録者数が50倍に増えたという。

中でも、特に人気というのが、59秒のから揚げレシピ動画。タイトルは「料理人がたどり着いた最高の唐揚げ」。

レシピ動画を投稿するプロの料理人・森シェフ:
この動画を見て作っていただければ、最高の唐揚げができると思います

小山内アナウンサーが唐揚げ作りに挑戦。動画を見ながら、レシピ通りに進めて気になるところは動画を止めて確認。何度も見返すことができる。

ポイントは油で揚げる前、卵白にくぐらせること。鶏肉の中の肉汁が閉じ込められ、とってもジューシーに仕上がるという。短い動画だが、おいしくなるポイントはバッチリ紹介されている。

そして仕上げに、薬味ダレとあえれば、レシピ動画で作った唐揚げの完成。

小山内鈴奈アナウンサー:
おいしい。こんなサクサクでジューシーなものを私が作ったとは思えない。動画を見ながら一緒に作っている感じがして、とっても楽しく簡単にできました

短くてもわかりやすく、試してみたくなるのがレシピ動画の人気の理由。

どれくらいでレシピ動画が長いと感じるのか検証

一方で、短い動画が増えているのには、長い動画を見ていられないという声があった。

女性E:
料理を作る前に中々、5分とか見てられなかったりするので

女性F:
1分以上だとみていられない

そこで、レシピ動画はどれくらいで「長い」と感じるのか?

エビの下準備から、合わせ調味料を作り、炒めて完成するまでの一連の工程を5社のエビチリのレシピ動画の平均時間1分50秒にまとめて再現した動画を用意した。

動画を街の人に見てもらい、「長い」と感じたらSTOPの札を上げてもらう。

まずは、コチラの女性。順調にエビチリはできあがっていくが、1分4秒で札を上げた。

女性G:
本当なら全部見たいんですけど、もうだいたいいいかなってなっちゃいました。1分以内、もうちょっと短いといいかなと

そして、こちらの女性は18秒で札を上げた。

女性H:
工程とかは文字で見るので、パパッとどれくらいになったらできあがるのかとか、焼き加減をみるのとかに見ているので、ゆっくり工程を見なくてもいいかなと

13人に見てもらったところ、1分未満の人は半数以上の7人、動画を最後まで見た人は1人だけという結果となった。

短すぎるレシピ動画が人気の理由は、1分でも長いと感じる人たちが増えているからかもしれない。

(「めざましテレビ」11月17日放送分より)