全国で走行中の列車内での事件が相次ぐ中、11月8日に各地の鉄道で訓練が行われた。もし事件に遭遇したらどうすればいいのかを取材した。

“走る密室” 車内の事件から身を守る

リポート:
車両からはスモークが出ていますが、列車内で火災が発生した想定での対応訓練が行われています

各地で相次ぐ列車での事件を受け、愛知県豊田市の愛知環状鉄道の車両基地で8日、列車内での事件を想定した訓練が行われた。

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2021年8月には、東京・小田急線で男が包丁を振り回し、10人が重軽傷。

10月31日にも東京・京王線で男が乗客を刺して放火、17人が重軽傷。そして、11月8日には熊本県内を走行していた九州新幹線の車内で、床に火をつけ燃やそうとした男が逮捕された。

相次ぐ事件に鉄道会社は対応に追われている。

愛知環状鉄道の担当者:
駅と駅の間で、車外に脱出していただかなくてはいけないような場合のはしご、こういったものは装備していますが、その他の様々な用具については今後の検討課題だと考えております

訓練は走行中の車内で不審者がガソリンをまいた想定で始まり、列車が緊急停止。乗務員が乗客を誘導して避難させた。その後、消防隊員が放水するなどした。

愛知環状鉄道の担当者:
これからも事前の予防措置、何か発生した時の対応に一層力を入れて対処してまいりたいと思います

訓練は岐阜県恵那市の明知鉄道でも。

乗客として座っていた男が袋から取り出したのは刃物。通報を受けた警察官が、男を車内で取り押さえるまでの手順を確認した。

まずは「非常ボタン」を押す 座席の下に消化器も

もし事件に遭遇したら、どうすればいいのか。名古屋市営地下鉄の場合は…。

名古屋市交通局の担当者:
まず私どもがお願いしたいのが、こちらの非常通報装置でボタンを押していただくと、乗務員と通話することができます

まずは各車両に設置してある非常ボタンを押すこと。万一、話すことができない危険な状況でも乗務員が駆けつけてくれる。

そして、火災に遭遇した場合には…。

名古屋市交通局の担当者:
こちら、消火器のシールのところに消火器が備え付けてあります

車両に1つずつ、消火器が椅子の下などに設置されていて、誰でも使うことができる。

また駅のホームには「さすまた」や「防護盾」を用意し、警察が来る前にも訓練を受けた駅員らが対応する。

京王線の事件では緊急停止後にドアが開かず乗客らが車両の窓から脱出していたが、名古屋市営地下鉄では…。

名古屋市交通局の担当者:
緊急停止はしません。発車後に事が起きたとしても、1分もあれば次の駅に到着すると思いますので

地下鉄では駅の間が2分間のため、走行中に事件が起きたとしても次の駅で停車し扉が開く。

名古屋市交通局の担当者:
トンネル内は東山線・名城線は高圧電流が流れている関係で、車外に逃げる方がよっぽど危険です。次の駅で扉を開けて逃げていただくのが、1番リスクが少ないのかなと

全国で相次ぐ列車内の事件については…。

名古屋市交通局の担当者:
今回のこういった事件は、名古屋でもいつ起きてもおかしくないと考えております。運転司令室・駅・運転が一緒になって、その時の対応方法も今後必要になってくると考えております

(東海テレビ)