妻を複数回刺して殺人未遂で逮捕された准教授

騒然とする事件直後の現場。警察官に囲まれパトカーに乗り込んだのが浅野正容疑者51才。さいたま市の県庁や裁判所などが集まる官庁街の路上で、3月16日の夕方に妻の法代さんを複数回刺し、殺人未遂の現行犯で逮捕された。

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法代さんは現場近くのさいたま少年鑑別所に勤務する法務省の職員。病院に搬送されたが、まもなく死亡した。浅野容疑者とは別居中だったという。

妻の法代さんについて職場の上司は…

さいたま少年鑑別所・玉井清一次長:
法代さんは優秀な職員ですよ。仕事熱心で人格も円満で心が広い方ですので、少年たちの不安に真摯に向き合っていた。

浅野容疑者は温厚で物静かな性格

浅野容疑者は警察の調べに容疑を認めている。 浅野容疑者は文教大学の准教授で犯罪心理学などを専門としていた。浅野容疑者について同大学の職員は…

文教大学人間科学部長:
性格的には大変温厚なタイプ。物静かな性格の先生でした。今回の事件を受けて大変驚いています。

浅野容疑者は強い殺意をもっていた可能性

今回の犯罪心理学者の夫と法務省職員の妻。別居中の二人の間にいったい何があったのか。 親族によると、夫婦仲が悪く口論などもあったという。その後の調べで犯罪時の状況も明らかになった。法代さんが勤務を終えたのは3月16日午後5時半過ぎだった。浅野容疑者は自転車に乗っていた法代さんを後ろから追いかけ襲撃した。路上に押し倒した後馬乗りになり、胸などを中心に2カ所を包丁で刺した。

浅野容疑者は「包丁は用意して持ってきた」と話した。法代さんの傷は胸の深い部分にまで達していて、警察は浅野容疑者が強い殺意を持っていたとみて今後容疑を殺人に切り替え動機などを追及することにしている。

(Live News it!3月17日放送分)