長野・大町市の商店街で、有志のグループが農産物や焼き菓子を量り売りするイベントを開催した。資源の節約やフードロスを考えるきっかけになればと話している。

量り売りイベント「ハカリウリマルシェ」…省資源・持続可能な生活提案

農産物や焼き菓子を量り売りするイベントの準備(長野・大町市・10月)
農産物や焼き菓子を量り売りするイベントの準備(長野・大町市・10月)
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ここは大町市の駅前商店街。空き店舗を活用してあるイベントが開かれた。

 
 

プロジェクト代表・小田美恵さん:
きょう、頑張りましょう

午前10時、スタート。

にぎわう店内。開催されたのは「ハカリウリマルシェ」。その名の通り、有機野菜や焼き菓子、環境に優しい洗剤が「量り売り」された。

企画したのは、有機農業を推進する農家や飲食店の有志でつくる「北アルプスオーガニックプロジェクト」。

プロジェクト代表・小田美恵さん:
大町で「オーガニックのマルシェやりたいよね」って声が上がって、みんなやっぱり自然環境のことを心配していたりするので。
今回は量り売りっていうところをフォーカス合わせて、省資源、持続可能な生活を信州から提案していけないかなと

小田美恵さん
小田美恵さん

「必要なものを必要な分だけ」。
酒、みそ、しょうゆと量り売りは昔からあるが、最近は総菜やパンも。
資源の節約やフードロスの削減につながり、いわゆる「SDGs」の達成に貢献する取り組みとして見直されている。

今回のマルシェも資源節約のため、レジ袋は用意せず、瓶やタッパーなど客に持参してもらった。

客:
(容器持参は)すごくいいと思います。いつも買い物するときにプラスチックが出るのが罪悪感を感じるので、自分が大好きなものを選べるというのはワクワクするし、食べるのが楽しみになる

客:
自分が欲しいだけを購入できるので、フードロス削減につながれば、なおいいかなと思います

普段から量り売りしている店も…好きなだけ選べる『楽しさ』『ゲーム感覚』も魅力

ハカルAZUMINO・生田佳絵店長:
50グラムだから、計算して、500円です

こちらはオーガニック食材などを扱う「ハカルAZUMINO」の店長・生田佳絵さん。
安曇野市の店舗で、普段から量り売りをしている。

ハカルAZUMINO・生田佳絵店長:
いいよ、いいよ、いい感じ。もうちょっと入れようか

有機栽培のドライフルーツや自家製のオーガニックグラノーラなど、約10種類の商品を瓶に入れて販売。
客はそこから好きな量だけ容器に移し、グラムに応じた金額を支払う。

ハカルAZUMINO・生田佳絵店長:
一番はやっぱり、ごみが出づらい。個装されていて、ごみがポイポイ出るのが防げるっていうのと、2つ目はやっぱり「楽しい」だと思うんですよね。自分の好きなものを好きなだけ選べて、フードロスにもつながるだけじゃなくて、ゲーム感覚もあるし、その経験をしてもらうのがやっている意味として大きい

店舗での様子も取材させてもらった。

店で特に人気なのは「安曇野グラノーラ・ポングラ」だ。
圧力をかけて一気に膨らます、いわゆる「ポン菓子」にした安曇野産の玄麦と大豆に、お湯で溶かした黒糖や塩を入れて軽く混ぜる。
そこへ、同じく「ポン菓子」にした安曇野産の玄米を加えてかき混ぜる。

鉄板の上で平らにして120度のオーブンで30分、焼き上げれば完成。
これを量り売りしていて、100グラムなら400円だ。

ハカルAZUMINO・生田佳絵店長
ハカルAZUMINO・生田佳絵店長

ハカルAZUMINO・生田佳絵店長:
自分たちのお店で量り売りって言っていても、一つの力だからそんなに広がりが望めなかったりするので、チームになって量り売りをどんどん体験してしてもらったりとか、量り売りを身近にした買い物の一つの選択としていけたらなと思う

野菜農家も参加…「規格外も量り売りなら値段がつけやすい」

沢西洋和さん(白馬村)
沢西洋和さん(白馬村)

一方、こちらは白馬村の野菜農家・沢西洋和さん。

10種類ほどの野菜を農薬を使わずに栽培していて、マルシェでは大根や春菊、リーフレタスを販売することにした。

農家・沢西洋和さん:
(野菜は)どうしても小さいものや規格外というものは出てしまう。そういったものはスーパーでは扱いづらいという部分もありますので。
ただ、量り売りにすれば値段がつけやすくなりますので、(他のものより)野菜の方が量り売りに合っているとは思っています

販売者にも購入客にも好評…来年度からは定期開催したい考え

迎えたマルシェ当日。ハカルAZUMINOのブースでは「安曇野グラノーラ・ポングラ」も人気だった。

「安曇野グラノーラ・ポングラ」の量り売り
「安曇野グラノーラ・ポングラ」の量り売り

購入客:
駄菓子とかで食べてたんで(グラノーラが)大好物です

ハカルAZUMINO・生田佳絵店長:
買い方を見直すきっかけだったりとか、買い物から一歩、環境を意識したことができるんだっていう、スモールステップですけど、それを伝えられたらと思いました

沢西さんの野菜も…

客:
緑のレタスください

農家・沢西洋和さん:
200グラムですね。ミョウガ、サービスで

農家・沢西洋和さん:
(量り売りは)お客さんとコミュニケーションとれるのが最大のメリットだと思うので、面白かった

客にも出店者にも好評だった「ハカリウリマルシェ」。グループは来年度から定期的に開催したい考えだ。

(長野放送)