ノーベル物理学賞をした真鍋淑郎氏。愛媛からのノーベル賞受賞者は、真鍋氏で3人目となる。
真鍋氏と同じくノーベル物理学賞を受賞した、アメリカ・カリフォルニア大学の中村修二教授に真鍋氏の受賞について聞いた。

「同じ愛媛県出身で驚いた」

1994年、内子町出身の大江健三郎氏がノーベル文学賞を受賞した。
2014年には、伊方町出身の中村修二氏がノーベル物理学賞。青色発光ダイオード・LEDを発明した。
そして、今回の四国中央市出身・真鍋淑郎氏で、愛媛からのノーベル賞受賞者は3人目となる。

名護谷希慧キャスター:
真鍋さんがノーベル物理学賞を受賞されたが、まずお聞きになった時はどんな印象でしたか?

中村修二氏:
やっぱり驚いたのが、愛媛県出身であるということですね。自分も愛媛出身ですから、それが一番驚いたことです

「同じ愛媛で驚いた」と語る中村修二氏
「同じ愛媛で驚いた」と語る中村修二氏
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中村修二氏:
私のノーベル賞受賞も、地球温暖化に関してなんですね、基本的には

中村修二氏:
というのは、青色LEDというのは、従来の光源に置き換わると省エネになるんですね。省エネになると、なぜ大事かというと、地球温暖化を防ぐということで、そういうことでノーベル賞を受賞したんですね

中村氏が発明した青色LED
中村氏が発明した青色LED

中村修二氏:
その地球温暖化を発見されたのが真鍋先生だということで、非常に似ているというか、同じ理由でノーベル賞受賞したということで、非常にびっくりしています

真鍋氏の物理学賞受賞について語る中村修二氏 
真鍋氏の物理学賞受賞について語る中村修二氏 

愛媛は「子どもの教育に最高の場所」

また、高校までを大洲で過ごした中村氏は、ふるさと・愛媛の風土が、研究の源である「探求心」を育むと語った。

中村修二氏:
静かで、のんびりときれいな自然に囲まれて、ノイズがまったくなくて、純粋にいろんなことを学べるんですね、のんびりと。それが非常にいいんじゃないですか。
自然の中で遊びながら、自然に対して好奇心を持ったり、それが自然科学につながって、物理学、探求心が育って、将来のびるんじゃないですか

名護谷希慧キャスター:
すごくいい環境にあるんですね、愛媛って

中村修二氏:
そうだと思います、教育には最高の場所だと思いますね。特に高校生くらいまでの小さい子どもたちにとっては

“先輩”からアドバイス「断ること念頭に頑張って」

最後に「先輩」受賞者としてアドバイスも。

真鍋淑郎氏へのアドバイスは
真鍋淑郎氏へのアドバイスは

中村修二氏:
真鍋先生は高齢なので、これから招待講演とか取材があると思うんですけど、なるべく断ってですね。特に最初の頃は大変だと思うので、断ることを念頭に頑張ってほしいですね。それが一番大事だと思います

中村修二氏:
地球温暖化が大きな問題ですから、世界中で問題になってますから、それに真剣に取り組むように真鍋先生が先頭に立って、地球温暖化は大きな問題だって、世界中に提言してほしいですね

(テレビ愛媛)

テレビ愛媛
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