おむつはサイズ違いも準備…子育て世代に必要な備蓄とは 「ママバッグにプラスして防災バッグに」女性防災士に聞く避難生活の注意点
常識が通用しない…いま備える防災

おむつはサイズ違いも準備…子育て世代に必要な備蓄とは 「ママバッグにプラスして防災バッグに」女性防災士に聞く避難生活の注意点

テレビ愛媛
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愛媛県松山市が2021年3月に作成した「まつやま子育て防災ブック」。タイトルが示す通り、子どもがいる家庭向けの防災ハンドブックだ。子育て世代だからこそ知っておきたい防災のポイントが、この一冊に詰まっている。

もし子どもと一緒に被災したら…

松山市内で、子育て世代に「災害時に不安なこと」を聞いた。

男の子2人の母親:
いざ逃げないと行けない時に、2人連れてるとちょっと大変だなとか

この記事の画像(17枚)

赤ちゃん連れの夫婦:
よく泣くので、みんなと一緒の体育館とかだったら、ちょっと迷惑かかったりとか。そういうのが不安ですかね

2020年11月、松山市が3歳未満の子どもがいる家庭を中心に「大災害が起こったら、自分や子どもを守れると思いますか?」というアンケートを行ったところ、「不安」「少し不安」と答えた人は97.7%と、ほぼ全員だった。

松山市の子育て広場でのアンケート(回答214件)

災害が起きた時に子どもをどう守るか、多くの親が不安を抱えている。さらに、育児に忙しい子育て世代だからこその悩みもある。

赤ちゃん連れの夫婦:
いざという時に、リュックサックとかに(必要なものを)詰めておいた方がいいなと思ってます。思ってるだけで、なかなか用意はできてないですね。今の家の用事だけで精いっぱい

子育て世代が感じる災害時の不安や悩みに応えようと、松山市が作ったのが「まつやま子育て防災ブック」だ。

松山市が作成した「子育て防災ブック」

防災士・小國恵子さん:
(子育て世代は)普段、防災についてしっかり考える、じっくり考える、それに取り組む時間は、なかなか持てないと思うんです。そのために、普段の生活の中で簡単にできること、そういう取り組みを私たちで簡単にご紹介できたらと考えました

防災士の小國恵子さん

この子育て防災ブックの作成には、松山市の防災士・小國恵子さんと西原尚子さんをはじめ、松山市内の女性防災士や女性消防団員が意見を出し合い、子育て世代だからこそ準備しておきたい物や「忙しくても備えられる」防災の工夫が多く盛り込まれている。

「いつものママバッグ」を「いつかの防災バッグ」に

防災士・小國恵子さん:
ママたちは普段、バッグの中に紙おむつであるとか、おしりふき、それからお着替え、ミルクなど、多分そういうものをいつも持って歩いてるはずなんです。その中にプラスアルファすることで、お出掛けの時の災害にも対応できる防災バッグに変身します

プラスアルファしたい物の1つが、ホイッスルだ。100円ショップなどでも売られている。

防災士・西原尚子さん:
皆さん、スマートフォンをお持ちだと思うんですけれど、このくらいのホイッスルを(スマホに)付けておくと邪魔になりませんし、何か災害が起こった時には、これを吹くことで遠くまで音が聞こえます

ホイッスルの高い音は、災害時に周りの騒音に紛れにくい上、大声で助けを呼ぶよりも体力を温存できる。

遠くまで大きな音が届くホイッスル 災害時の体力温存にも

防災士・西原尚子さん:
持っておきたいのが、モバイルバッテリーですね。(災害時は)まず情報を得ることが大事ですから、スマートフォンが使えるように

情報収集や家族との連絡手段など、スマートフォンは災害時にもなくてはならないものとなっている。あわせてモバイルバッテリーもセットで持ち歩くと、いざという時に安心だ。

モバイルバッテリーで停電に備える

また、携帯トイレや液体ミルクも1つママバッグに入れておくと、災害当日をまずは乗り切るという点で安心できる。

お菓子やオムツなど、備蓄は1週間分必要

また、続くコロナ禍の中、避難所での感染も不安だ。

赤ちゃん連れの夫婦:
それは怖い、怖いですよね。乳児はマスクもできないですし。僕らはワクチン打ったら大丈夫かもしれないですけど、小さい子はまだ打てないし

子ども2人連れの夫婦:
今一番不安なのが感染症対策で、なるべく避難所に行くよりは、今の状況だったら家にいられる間は、なるべくいようかなと思います

自宅で避難生活を送る際に注意すべき点はどこなのか?

防災士・小國恵子さん:
家族の健康や命を守るために、やっぱり1週間分の備蓄は必要

この備蓄にも、子育て世代ならではのポイントがある。

防災士・西原尚子さん:
避難時は、どうしても食べるものが偏ってしまうので、野菜不足になるということが多いですよね。緑黄色野菜入りのジュースなども出ているので、こういったものを普段から飲むと備蓄につなげられます

防災士の西原尚子さん

そして、子どもとの避難で大切なのが「お菓子」だ。子どもも大きなストレスを受ける災害時、お気に入りのお菓子を食べるだけで気持ちが落ち着く場合がある。

お菓子で子どもの気持ちを落ち着かせる

さらに、1カ月といった長期避難を考えて、オムツは普段より1サイズ大きいものも追加で用意するなど、子どもの成長を見据えた備蓄をしておくことも大切だ。

防災士・西原尚子さん:
あれをしなくちゃいけない、これを買わなくちゃいけないというよりも、生活にプラス。たくさん考えるんじゃなくて、自分の生活の少し向こうにプラスにしてあげるだけで、十分防災になるかと思うんですよ

もしかしたら、このあとすぐに起きるかもしれない大きな災害。万が一に備え、防災バッグも備蓄も、普段の生活に少しプラスしてみる。子どもを守るのは、日々のパパとママの防災力だ。

「まつやま子育て防災ブック」は、松山市役所や市内の児童館などで配布しているほか、松山市のホームページにも掲載されている。

(テレビ愛媛)

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