国内に現存は小松と京都のみ…60年以上前の列車
約60年以上前に活躍した列車が、石川・小松市内の鉄道愛好家の手によって復元された。

復元されたのは、コンテナ専用特急貨物列車「たから」の車掌車。

「たから」は1959年から東京・大阪間を走り、戦後の高度経済成長期の物流を支えた。

復元した岩谷淳平さん:
現代の世によみがえったというところで、歴史的に価値が高くなってくれればと期待している。本当にほっとした
この車両は元々、旧国鉄の松任工場で作られたもので、鉄道愛好家の岩谷淳平さんが長野県で発見し、2020年に引き取った。

そして、当時の姿にできる限り近づけようと、約200万円をかけて手作業でさびを落とし、部品を付け替えるなど復元作業を進めてきた。

地域おこしに活用…映画や企業CMで貸し出しも
その結果、車内は見違えるほどきれいに。

国内で現存するのは、京都鉄道博物館に展示されているものと、この車両のみ。

復元した岩谷淳平さん:
トラックで運んで全国各地に展示することができるので、地域おこしに活用したい
岩谷さんは、新型コロナの感染状況が落ち着けば、市民向けに見学会を開くほか、映画や企業CMの撮影場所として貸し出す予定。
(石川テレビ)