鹿児島県錦江町の子どもたちが、夏休みを利用して短編映画の製作に挑戦した。家族や先生たちを呼び、努力の成果を発表した。
3日間で約3分の短編映画を製作
鹿児島・錦江町の大根占小学校で子どもたちが取り組んでいるのは、映画の撮影。

南大隅町に在住の映画監督・山下大裕さんが、コロナ禍で遊びに行けない子どもたちに、夏休みの思い出を作ってあげたいと企画した。

映画監督・山下大裕さん:
カメラや出演することだけではない、いろんな仕事が映画にはあって。録音や衣装など、さまざまな分野の仕事があるので、必ず自分に向いた仕事が映画の中に1つはあることに気づいてほしい

映画に出演するのは、もちろん子どもたち。脚本から撮影まで全て子どもたちが協力して行い、3日間で3分ほどの短編映画を仕上げる。
さらに、映画をよりよくするため、校長先生にも出演をお願いした。

大根占小学校・吉國三宝校長:
楽しかったですよ。子どもたちがだんだん上手になっていくのがわかった
そんな子どもたちが映画のテーマに選んだのは、トマト。

アイデアを出した児童:
友達がトマト農家だったので、トマトを題材にしようと思った。最近コロナでデリバリーを頼むことが多いけど、新鮮な野菜もおいしいということを伝えたかった

映画のタイトルは、「トマト物語」に決定!
編集作業では効果音や音楽も自分たちで選び、本格的な製作体験となった。

ある日、廊下で不思議なトマトに出会い…
そして、家族や先生たちを呼んで上映会へ。

主人公は、トマトが大好きな女の子。廊下に置いてある不思議なトマトを友達と食べた直後に気絶してしまう。

校長先生は、その様子を「ヒッヒッヒ」と笑いながら見つめる。

保健室で目を覚ますと…なんと2人が入れ替わっていた。

実は、校長先生はトマトの神様で、2人が入れ替わってしまったのも校長先生の仕業だったという。驚く顔が見たかった校長先生のお茶目ないたずらだった。

「楽しく作れて良かった」特別な夏の思い出に
子どもたちが作った力作を見た人たちの感想は?
映画を見た人:
おもしろかったです。入れ替わったところが
映画を見た人:
子どもたちは何でもできるんだなと感じた。個人個人の色を出しながら、1つのいい作品を仕上げたと思う

映画製作に参加した児童:
失敗もしたけど、楽しく映画を作れて良かった。大人になってから「あんなことしたなあ」と思い出したい

3分ほどの映画だったが、予想以上の工程があって子どもたちも驚いた様子だった。
子どもたちにとっても、忘れられないひと夏の思い出となったようだ。
(鹿児島テレビ)