東京オリンピックで、日本ゴルフ界初となるメダル獲得という偉業を成し遂げた、22歳の稲見萌寧。

オリンピック後初となる国内ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では、初日をノーボギーの2アンダー・16位タイでホールアウトした。

その稲見がオリンピックで感じた喜びと悔しさ、そして自身が考える“究極の形”について語った。

オリンピックでのプレーは60点

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「自分が思っているよりも、めちゃくちゃ反響はありましたね。好きな歌手の方もダイレクトメッセージをくれて、ネットニュースにも載ってびっくりして。それが私的には一番嬉しかったです」

東京オリンピックでの銀メダル獲得で、日本ゴルフ界の歴史を塗り替えた稲見は、22歳らしい一面を見せた。

一躍時の人となった稲見だが、自らを「めちゃくちゃ完璧主義」と分析する。

日課は10歳の頃から続けているという、1日10時間にも及ぶ練習。完璧を追い求めるあまり、時には練習中に涙を流すこともある。

今回のオリンピックのプレーも、決して満足したものではないという。

「(100点満点で)60点くらい。でも100点になることはないので(笑)。常に60〜70点だったらいいなと思っているので」

メダル獲得という偉業を成し遂げたものの、「首位に並んだときもあったので、そこはちょっと悔いが残る所ではあります」と悔しさをにじませた。

今のスイングの満足度は「40〜50%」

それは理想の高さゆえだ。現在の自らのスイングの満足度については「40〜50%くらいです」とも話す稲見。

「不満しか無いですね。自分が直そうとしているところが、できたりできなかったりで、ほぼできないことのほうが多いので」

しかし、わずかなミスも許さないそのストイックな姿勢が、彼女の最大の武器だという正確なショットを生み出した。

「私はショットですね。ショットが生命線という感じでやってきています」

その言葉の通り、オリンピックでもフェアウェイキープ率でトップに立ち、パーオン率も8位タイになるなど、その精度が世界に通用することを証明した。しかし銀メダルを獲得しても、稲見は“課題”という言葉を口にする。

「やはり一番は飛距離ですかね。海外の選手にはキャリーで置いていかれていたので。追いつくまで行かなくても、日本で戦うにしても海外で戦うにしても、これからキャリーはどんどん必要になってくるので、そこはやっぱり課題です」

目指す理想は“無双状態”

偉業を成し遂げても、変わらずさらなる高みを目指す。稲見が歩みを止めない理由には、彼女が追い求める究極の形があった。

「穴がない選手になりたい。全体的に上手いというか下手なものが一つもないということ。一番の目標は、どんなに調子が悪くてもぶっちぎりでずっと勝ち続けることです。もう無双状態になりたいです」

完璧の先に追い求めるのは、他の追随を許さない“無双状態”だ。競うのではなく、圧倒的な強さを見せつけたいと明かす。

今週は、オリンピック後ツアー再開初戦となる「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に出場している。

「オリンピックは夢の舞台だったので、ずっと楽しく回っていたんですけど、今週からは心配性と不安と焦りのオンパレードなので。雨の日に伸ばし合いって結構厳しいので、耐えるところは耐えて、伸ばせるところは伸ばして、上位に少しでもいけたらいいなという感じです」

稲見は現在賞金ランキング2位。「本業というか現実」と語る女子プロゴルフツアーで、絶対王者となるその日まで、稲見萌寧の挑戦は続いていく。

『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』
8月14日(土) 15:00~15:55
8月15日(日) 13:35~15:00
(フジテレビ系)

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