大女優からも注文が入る生花店…オーナーは何よりも花が大好きな男性

独特のアレンジメントが注目され、芸能人をはじめ全国から注文が入るフラワーショップが名古屋市東区にある。
この店を営む57歳の男性が生み出す独創的な花と緑のアレンジに、多くの人が魅了されている。

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名古屋市東区東桜にある素敵な生花店「フラワーノリタケ」。この小さなお店には、50~80種類の花が咲いている。

則武潤二さん:
これにクリスマスローズとかが入っていても、かわいいじゃないですか

この店のオーナーの則武潤二さんは、花が大好きな57歳。名古屋出身の則武さんは、東京で修業をして35年前このお店を開いた。美しくて独創的な世界が全国的にも評判だ。

お見舞いの花、花嫁に贈るブーケ、お供えの花…。

芸能人やスポーツ選手からも、たびたび注文がある。

お祝いの定番、ランやバラは使わない。可憐で華やかな大女優の姿をイメージした。

「人がやらない面白いものを」葉っぱの表情や個性を生かした緑のタワー

この日、則武さんは「ジェイアール名古屋タカシマヤ」で飾りつけを行っていた。ファッションブランドのデザイナーから、直々にご指名だ。

則武潤二さん:
(ブランドロゴに)多少かぶってもいい?

ファッションブランドのデザイナー:
それがイケてるんだったら、被っていいです

則武潤二さん:
イケてます

ミモザの花で春っぽく、アジサイで高級感を。時間が経つとドライフラワーに変化する…そんなアレンジをした。

同・デザイナー:
かわいい~。すごいセンスいいじゃないですか

「エストネーション有楽町店」に「ロンハーマン福岡店」。声がかかればどこへでも…。全国の商業施設やセレクトショップからも依頼が入る。

東京・代官山。パリで生まれた新しいマニュキュアの展示会では、会場の真ん中に大きな緑のオブジェを作る計画だ。

則武潤二さん:
面白いものを作りたいですよね、人がやらないような、面白い素材を使って

使うのは15種類以上の植物。それぞれの葉っぱの表情や個性を生かす。高さ5メートル、緑のタワーができた。

依頼した店の女性:
さすがです、大好きです。センスがいいですよね。人柄もいいし…

「ただキレイなだけでなく、自然の魅力や植物の力強さなど、物語がある」。この女性が感じる則武さんの作品の魅力だ。

好みの花を求めてどこへでも…仕入れのため自ら市場や生産者の元へ

午前2時半。週に3日、花の仕入れに市場を訪れる。

則武潤二さん:
繁忙期で結構忙しいですね。いいものは早い者勝ちですね

いつも一番乗りの則武さん。生産者が到着すると、真っ先に買い付ける。愛知県は花の生産量が日本一。名古屋には生産者と直接取引できる、全国的にも珍しい市場がある。

則武潤二さん:
季節の変わり目って、どんどん新しいのが出てくるので、それが楽しいですよね

仕入れは必ず自分で。自分の好きなものを作りたいから、自分でやらないと気が済まないという。

花を探してどこへでも。時には直接生産者のもとへ…。この日、則武さんは名古屋市西区で三代続く花の農家に来ていた。

この農家では多品種・少量生産で付加価値の高い花を育て、生き残ってきた。則武さんとは20年来の付き合いで、則武さんから珍しい花の種や植物の苗をすすめられてきた。

花農家の男性:
見たことないものを勧めてくれて、作り方も難しいんだけど面白い

この農家が育てたケールは、ブロッコリーやロマネスコと組み合わせて個性的な作品になった。

常に新しい挑戦続ける姿勢 弟子に受け継がれるセンスと考え

則武さんのもとで今、12人のスタッフが働いている。中には東京や大阪、そして沖縄から働きにやってきたスタッフもいる。

女性スタッフ:
楽しんで作れと言われています

岐阜・多治見市の則武さんの愛弟子が営む生花店「カトリエム メゾン」。

則武さんのもとで5年間修行をした横田泰朗さんは、研修旅行でフランスやオーストラリアにも行き、則武さんのセンスと考えを学んだ。

横田泰朗さん:
(則武さんは)自分というものをすごく持っているので、妥協するところが絶対ない

横田さんは、常に新しいことに挑戦する則武さんの姿勢がとても勉強になったと当時を振り返りる。

一輪でいいから部屋に花を…花のある生活で心豊かに

この日、則武さんは「ららぽーと愛知東郷」でフラワーアレンジメント教室を行った。

則武潤二さん:
エンドウ豆とかかわいいんで、できたら前の方に挿して

花に水、人には愛…。こんな時だからこそ、心に花を。

則武潤二さん:
自宅に籠り気味になっていて、自宅で癒されるのは花とか植物かなって…

一輪でもいいので部屋に花を。花のある生活で心豊かに過ごしてほしいと則武さんは話す。

(東海テレビ)