旅する女性料理人がコロナ禍にオープンした多国籍食堂 20の国と地域を“味めぐり”「いろんな国に行った気持ちになって」【長野発】
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旅する女性料理人がコロナ禍にオープンした多国籍食堂 20の国と地域を“味めぐり”「いろんな国に行った気持ちになって」【長野発】

20の国と地域を旅した女性が開いた食堂。多国籍な料理で世界を感じてほしいと腕を振るう。

本場の味知りたい 20年間で世界各地を旅行

炒めた豚肉や野菜を豪快に乗せた、タイ料理のガパオライス。バジルの香りが食欲をそそる。

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客:
すごいおいしい。やさしい味だけどご飯に合うし、野菜もシャキシャキ

さらに、スパゲティ・ペペロンチーノにベトナムの生春巻きも。ひとつの食堂に「多国籍」な料理が並ぶ。

ここは、2021年4月に長野県松本市波田のゲストハウスの一角にオープンした「シマシマ食堂 あけみごはん」。

店主は、旅と料理を愛する金子明美さん。

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
10カ国の料理はいけるんじゃないですか。今このご時世なので、外に出られない方が、いろんな国に行った気持ちになれればいいなと

「シマシマ食堂 あけみごはん」店主の金子明美さん

これまでに旅してきた世界の国々の味を提供している。

金子さんは福岡県出身。大学の家政科で調理や栄養学を学んだあと、料理学校の講師になった。その後、陸上競技の選手の海外合宿や大会に帯同する「食事トレーナー」も務めてきた。

そして、休みには海外へ。アメリカにホームステイをしたことをきっかけに海外旅行に目覚め、約20年間でアジアやヨーロッパを中心に20の国と地域を旅してきた。

旅のメインは味めぐり。アメリカ・イタリア・スペイン・カンボジア・ラオス…。

こちらはタイの市場。現地の人たちが何をどう食べているか、その場で作り方などを聞いて回った。

フランスでは、講習会に参加して本格的なフレンチも勉強した。作ったのは「仔ウサギのパイ包とフォアグラソテー」。

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
やっぱり本場の味を知りたい。海外に行くと知らない料理をたくさん知られるのも楽しいし、自分の味覚も磨かれる

地元食材にこだわり…料理からその国のことを知ってもらいたい

金子さんは登山も好きで、槍ヶ岳を登った帰りにこのゲストハウスに宿泊。信州の自然や野菜のおいしさが気に入ったこともあり、移住して空き店舗に食堂を開いた。

営業は朝と夜。朝はゲストハウスの宿泊客も利用するので、おにぎりの定食。

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
お待たせしました

客:
かわいい。とってもおいしいです。具材もたくさんあって。栄養、野菜もいっぱいとれるのでありがたい

野菜の多くは市内の農園が提供してくれていて、昼間は金子さんも袋詰めや草取りを手伝っている。

――金子さんはどんな人?

農園を経営する鹿内真美さん:
無理してとか一生懸命やらなきゃとかではなく、もともと食べ物が大事と本当にわかってらっしゃる。金子さんに使ってもらえる野菜は幸せ

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
(農園を)やられている方が本気でやられているから、少しでも自分がやれることで、力を貸せたら

夜の営業は午後6時から。いよいよ多国籍料理の時間。食材はできるだけ松本平や信州産のものにしていて、スパイスは現地のものを使っている。

メインは、日替わりで楽しめる「おかずのっけ飯」。

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
エスニック料理が好きなので、ここの野菜をうまく利用してちょっと変わったメニューを出しています

この日はガパオライスだったが、キーマカレーやカオマンガイの日も。

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
知ってもらいたいというのがあるかもしれないですね。例えば「カオマンガイ」と言っても、知らない人は、漢字?平仮名?何?みたいな感じの方もいらっしゃるので。この料理を出すことによってその後ろの風景もお話しできますし、それを知ってもらいたい、というのがあるのかもしれない

「安らぎとリフレッシュ」の時間を 世界を旅してたどり着いた形

ハーブに漬け込んだ豚肉に衣をつけた、ミラノ風カツレツ。

ベトナムの生春巻きには、地元産のサニーレタスやニンジン、キャベツをたっぷり使っている。

客:
生春巻き、家でたまに娘が作るけど、それと全然違っておいしかった

客:
本場を感じます、本格的というか

その日に仕入れた材料で何を作るか決めるため、固定のメニューはなく、その場のリクエストに応じて作ることもあるそう。

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
無農薬野菜を仕入れていて、ズッキーニとか

金子さんは、客との会話も楽しむようにしている。

食事は料理を味わうだけでなく、安らいだり、リフレッシュしたりする大切な時間。それが世界を旅してたどり着いた金子さんの信条であり、店の目指すところ。

シマシマ食堂 あけみごはん 金子明美さん:
ご飯を食べるっていつもの日常ですけど、ここに来て話をしてちょっと嫌なことを忘れるでもいいですし、ご飯を食べてひと息つく、ちょっとリフレッシュでもいいですし、そういう場所になればいいなと思います

(長野放送)

記事 688 長野放送

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