複数のあざ、胸の骨折も確認

2021年2月、福岡・飯塚市と鹿児島市で子ども3人の遺体が見つかった事件で、実の子2人を殺害した罪で起訴された父親の田中涼二容疑者(41)。
養子の男の子も死亡させたなどの疑いで再逮捕された。

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警察によると、田中容疑者は2021年1月以降、飯塚市の自宅などで当時9歳だった養子の大翔君に暴行を加え死亡させ、遺体を遺棄した疑いが持たれている。

田中容疑者の養子の大翔君(当時9)
田中容疑者の養子の大翔君(当時9)

警察は、大翔君の死因は病死の可能性があるとみて捜査していたが、遺体に複数のあざがあり、胸の骨折も確認されるなど、暴行との因果関係が判明したという。

当時、大翔君は学校でも痛みを訴えていたが、「ジャングルジムから落ちました」と説明していたという。

警察は、暴行の発覚を免れるために、田中容疑者がうそを言わせていたとみて、裏付けを進めている。

「ひどい暴力を振るってしまった」

田中容疑者は2020年12月に妻と離婚し、養子の大翔君と長男の蓮翔君(当時3)、長女の姫奈ちゃん(当時2)の4人で暮らしていた。

3人の子どもと暮らしていた田中容疑者
3人の子どもと暮らしていた田中容疑者

2020年10月、別の事件の取材でインタビューに応じていた田中容疑者は…

田中凉二容疑者:
自分は殺人はしてないけど、それなりの悪さは一通りしてきて、いくとこまでいってきたんで

田中凉二容疑者:
人に迷惑をかけて、関係ない人間を苦しめるようなことをしたらいけないと思いますよね

田中容疑者は、「子育てなどのストレスが爆発し、ひどい暴力を振るってしまった」などと容疑を認めている。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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