瞬間接着剤を使う際に誤って指につけてしまった…なんて経験をしたことがある人もいるだろう。特に物作りなどを行う人は、そんなトラブルに見舞われる機会が多くなる。

そして指に一度つけてしまうと、はがすのに一苦労だ。

ウッカリ指に…
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しかし、実は瞬間接着剤を使う前に“ある対策”をすることで、そのトラブルを起きにくくすることができるのだ。

その方法は「指にハンドクリームを塗っておく」。

これだけなのだが、瞬間接着剤「アロンアルフア」の公式サイトにも掲載されている正式な方法で、Twitterユーザーが紹介したことで今、話題となっている。

とても簡単な対策だが、なぜハンドクリームを塗ることで、指に瞬間接着剤が付きにくくなるのだろうか? また万一、指についてしまった場合はどのように対処すれば良いのだろうか?

アロンアルフアを製造する東亞合成株式会社の接着材料事業部、コンシューマ部の安藤裕史さんに話を聞いてみた。

WAXで汚れが付きにくくなったりするのと同じ効果

ーーなぜハンドクリームをぬっておくと指に瞬間接着剤はつかない?

ハンドクリームが指の表面に保護膜を形成するような状態になり、食用油でフライパンにこびりつかなくなったり、WAXで汚れが付きにくくなったりするのと同じ効果で、瞬間接着剤がつきにくくなります。


ーーハンドクリームの他に同じ効果があるものはある?

ワセリン、WAX、食用油等、皮膚の上に油の膜を形成するもので同じ効果が期待できます。

ハンドクリームを使用前にぬると瞬間接着剤がつきにくくなる

ーー実際に「指について困る」といった問い合わせがあった?

直接弊社に指につかない方法をお問い合わせいただくことはあまりありません。ただ、Twitterでは「アロンアルフアを使っていたら指がくっついてしまった(どうやって剥がせばよいのか)」というつぶやきをよくお見かけします。そのため、公式アカウントのトップツイートで、指についた場合の対処法をご案内しております。


ーーSNSなどでこの方法が話題になったことに対してはどう思う?

今回のような安全に瞬間接着剤をお使いいただく豆知識や、そのほかの正しい瞬間接着剤の使い方などが話題になるのは、大変ありがたいことだと考えています。

瞬間接着剤の正しい使い方を知って使おう

なお、万が一、指に瞬間接着剤が付いてしまった際には、40度くらいの湯に指を入れて、もむようにするとゆっくりとはがすことができるとのことだ。

また、汗や新陳代謝によって2~3日で自然に取れるという。専用のはがし液「アロンアルフアはがし隊」を使用することでも解決できるそう。

指についてしまった場合の対処法

布などにつけると100度前後まで温度が上昇

ーー使う際の注意点は?

接着面をきれいにし、極力隙間のない状態で接着していただければ、強力に接着していただくことが可能です。例えば今回のハンドクリームのように、接着表面に油状の汚れが付着していると接着強度は低下してしまいます。

安全面では、布やティッシュに大量にしみこみますと急速に反応して高温になりますので、注意が必要です。

布やティッシュに使用するのは危険

瞬間接着剤は布やティッシュなどの繊維状の材料にしみこむと急激に硬化し、その際、発熱することがあるという。特に綿、ポリエステル系、アセテート系の衣類に液状の瞬間接着剤がしみこんだ場合、100度前後まで温度が上昇することが確認されている。

やけどの恐れがあり危険なため、軍手などの布製の保護手袋は避け、使用の際は、素手を始め、ポリエチレン手袋やゴム手袋をすすめている。また、衣服に大量にしみこんだときは、脱がずに大量の水で冷やしてほしいとのことだ。

瞬間接着剤を使う場合は軍手は使ってはいけない

鑑識も使用 アロンアルフアで指紋検出が可能

ーーメーカーだからこそ知っているアロンアルフアの面白い使い方を教えて。

世界中の犯罪現場で鑑識の方が瞬間接着剤を指紋検出に使用しています。アロンアルフアでも指紋検出することができます。その他にはアロンアルフアには外科手術用もあり、日本国内で縫合糸の代わりに用いられています。


同社によると、この指紋検出は、家で誰でも実際に挑戦することができるとのことだ。用意するのは、水で湿らせたティッシュペーパー、プラコップ、プラスチックの下敷き(ビニールシートでもOK)、そしてアロンアルフアの4つ。

準備する物

<実験方法>
(1)プラコップのふちの内側をティッシュできれいに拭く。
(2)プラコップの内側に指をぎゅーっと押し当てる
(3) 水で湿らせたティッシュを丸めて下敷きの上に置き、アロンアルフアを10滴くらい垂らす。※指や服につかないように注意。
(4)ティッシュに触れないようにプラコップを上からかぶせて、数分待つ。
(5)コップの内側に指紋が浮き出てくる。

アロンアルフアを垂らしたティッシュを密閉する

アロンアルフアの主成分であるα-シアノアクリレートは、少しでも水分があると、その水分と反応して固まる性質がある。

コップ内でα-シアノアクリレートを蒸発させることで、指紋の汗や皮脂の成分と反応して固まり、プラコップに指紋が浮かび上がる仕組みなのだとか。

指紋が浮かび上がってくる

ちなみに、少量ずつ使うアロンアルフアの保管に最適な場所は冷蔵庫。使用後に先端を拭いて立てて保存すれば、アロンアルフアを長持ちさせることができるそうなので、現在持っている人は冷蔵庫での保管を検討してほしい。

冷蔵庫での保管が最適

アロンアルフア公式サイトでは、他にも問い合わせが多いトラブルへの対処法や豆知識を紹介しているので、気になる人はのぞいてみてほしい。

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