突風は「竜巻の可能性高い」 

牧之原市の住民:
ゴォーという感じでしたね。風がすごかった。電線が切れちゃって電気も止まってます。

1日午後6時半ごろ、静岡県牧之原市を襲った突風。住宅の屋根が飛ばされ窓ガラスや外壁が壊されました。電柱も折れ、停電が発生。大型トラックが横転するほどの被害に。

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最も被害が大きい牧之原市布引原地区で起きた突風について、活発な積乱雲が通過中で被害や痕跡が帯状に分布していたことや、「ゴォーという音が移動した」「耳鳴りや浮き上がる感じがした」という複数の証言が得られたことから、静岡地方気象台は「竜巻の可能性が高い」との見解を示しました。

竜巻の場合、遭遇するまえの予兆や避難すべき場所などを天達気象予報士に聞きました。

前兆は「乳房雲」

天達気象予報士によると、まずは竜巻の前兆について、雲底に丸い凹凸がある「乳房雲」が空にあるときは要注意とのこと。この雲の中では激しく風が上下しており、ひょうや雷雨も伴う危険な雲のため、この雲を見たら速やかに避難すべきだということです。では竜巻が近づいてきたら身を守るために、どう避難すればよいでしょうか。

“低い階”に避難、家の中なら「お風呂」や「トイレ」

こちらは2012年のゴールデンウィークに発生した日本最大級の竜巻が起きた時のつくば市の様子です。マンションのベランダに注目すると、上の階にいくにしたがって被害が大きくなっているのが分かります。

竜巻は上空に行けば行くほど風速が強いため、2階ではなく1階、もしくは地下に避難する必要があります。また、窓ガラスが吹き飛ばされガラスが散乱する恐れがあるので、カーテンを閉めて窓から離れた場所にいるのも大切なポイント。家の中では、窓などが少なく周りが比較的丈夫な壁に囲まれた「お風呂」や「トイレ」が避難するのに一番安全とされています。急な災害時は、迅速な行動が求められます。自分の家ならどこに避難するか、普段から家族と確認しておくことが自分たちの身を守ることに繋がります。

(「めざまし8」気象災害死0プロジェクト 5月3日放送)