「規格外野菜」と呼ばれる野菜…どう扱われているの?
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今世界中で問題となっている「食品ロス」。日本でも年間約612万トンの食品が廃棄されているといいます。これを国民1人当たりに換算すると、1日132グラム。つまり国民全員が毎日茶碗1杯分の食品を廃棄していることになるのです。
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そんな中、SNS上で「ブサかわいい!」と今プチバズりしている、足が生えているように見える大根など、へんてこりんな形をした野菜たち。実はこれ、「規格外野菜」と呼ばれる野菜で、形や大きさなどに問題があり、出荷が難しいと判断されたもの。野菜には価格や箱詰めの指標として大きさや形に規格が設けられているのです。
では、その規格に合わなかった「規格外野菜」はどのように扱われているのでしょうか?
EXITのお二人が「規格外野菜」を扱う現場に取材しました。
年間約200万トンの野菜が捨てられている現状…一体なぜ?
2人が訪れたのは、東京・大田区にある「大田市場」。1日の青果の取引量は3000トンを超える日本最大の青果市場です。具体的にどのような野菜が「規格外野菜」になってしまうのか、野菜を取り扱って30年になる井灘敏昭さんに話を聞きました。
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こちらのナスは、規格より大きく育ちすぎ曲がってしまっているので「規格外野菜」。しかし見た目はいびつでも、味は全く変わらないそう。廃棄野菜も含むと、1年間に200万トンの野菜が捨てられているということです。
一体なぜここまで多くの野菜が「規格外」や「廃棄」になってしまっているのでしょうか?そこには「きれいな野菜を購入したい」という消費者意識がありました。
井灘さんによると、規格があるがゆえにスーパーには大きさ、形の素晴らしい商品しか並ばず、消費者はそれに慣れているためにちょっとでも見た目がいびつだと買わない現状があると言います。
過去の調査では、「規格外野菜」を買ったことがないという消費者は4割を超えるという結果も出ているほど。消費者が買わない…その結果、商品として出荷されない「規格外野菜」が大量に生まれてしまっている現状があります。
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そんな中、井灘さんの勤める会社「サンオオタ」では、生産者を助けたいと「規格外野菜」を生産者からあえて購入し、ネットで販売しています。通常3300円分の野菜を2000円で販売、1日に1700件もの注文が来ることもあるそうです。
「規格外野菜」でも味は同じ!
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「サンオオタ」が行うネット販売で「規格外野菜」を仕入れているという港区のイタリアンレストラン・オステリア バージナにも話を聞きました。
シェフの廣瀬光浩さんは「規格外野菜」を仕入れる理由として、スーパーでは売っていないサイズ感の野菜がお得な価格で手に入り、フードロスも無くなる点を挙げています。
8種類ほどの「規格外野菜」を盛り込んだサラダは、見た目ではどこが規格外なのか分からないほど豪華。味ももちろん通常の野菜と変わりません。
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料理好き男子りんたろー。も「規格外野菜」を使ったメニューを2つ考案。
通常より2倍大きく規格外になったナスとトマトを使って、「巨大ナスとズッキーニのミルフィーユ仕立て」と「どデカトマトのカップサラダ」を作ってくれました。
廣瀬シェフも「美味しい」と太鼓判。
フードロスを無くすため、さまざまな「規格外野菜」の活用方法を考える人々。わたしたち消費者も見た目へのこだわりを一度捨て、地球に優しい購買行動を考えてみる時なのかもしれません。
(「めざまし8」4月26日放送【EXITの未来チャレンジ(仮)】より)