プロ初の実戦マウンド

ファンが待ち焦がれていた時がついに訪れた。
最速163キロ右腕・ロッテの佐々木朗希(19)がプロ初の実戦マウンドに上がった。

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中日とのオープン戦(ZOZOマリン)で6回に2番手として登場した佐々木。大好きなあいみょんの登場曲『今夜このまま』が流れる中、大きな拍手を受けて高校3年の9月以来となる実戦マウンドへ向かった。

注目の初球。中日の先頭、2番・京田陽太(26)を149キロのストレートで難なくファーストゴロに打ち取る。

初のアウトを奪った佐々木は3番・阿部寿樹(31)に対しても初球149キロストレートでカウントを奪うと、スタジアムにミット音が響き渡る。2球目は初めてスライダーを投じるもボール、そこから、ストレートが2球外れ、カウントは3ボール、1ストライク。
5球目の150キロストレートで詰まらせ、ショートゴロに打ち取る。

4番ビシエドに真っ向勝負

そして、日米通算167HRを放つ4番・ビシエド(32)との対戦。
「4番との対決にも緊張はなかった」と、相手の主砲にも臆することなく真っ向勝負を挑む。

全てストレートを投じた佐々木は5球目にこの試合最速の153キロをマーク。

ビシエドとの決着は2ボール・2ストライクからの6球目だった。

最後は152キロのアウトコースへのストレートで見逃し三振に。
小さくガッツポーズを見せた。

「超楽しかったです」

4966人の拍手喝さいの中、1イニングを12球、三者凡退の上々のデビューを飾った19歳はベンチ裏で「超楽しかった」と興奮した。

「いい景色で、雰囲気は最高だった。今まで味わったことなのない感じ」とデビューを実感した佐々木。昨日で震災から10年…この先、どんな景色が待っているのだろうか。

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加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。