数年に一度レベルの“冬の嵐”に

きょう2月16日は北海道の日本海側では数年に一度レベルの猛吹雪となりそうです。

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朝9時半頃の北海道・旭川市の映像です。
車が走行する様子も映っていますが、風速6.6mと風が強まっています。午後からは一気に冬の嵐となる予想です。

天気図を見てみると、15日に関東にも今年一番の大雨を降らせた低気圧が、北海道の北側で猛烈に発達していることが分かります。

気圧はすでに948hPa。さらに9時半時点の最新情報では、946hPaまで下がっており、台風でも「非常に強い」レベルと同レベルの強さになっています。
この低気圧の強さは7年ぶりのことで、さらに18日(木)ごろまで停滞する見込みです。

「暴風雪」いつどこで注意が必要?

北海道を中心に、記録的な暴風雪が予想されていますが、いつ・どこで注意が必要なのか、雨や雪の様子を見ていきましょう。

雨雪レーダーを確認すると、16日(火)午後にかけて北海道だけでなく、東北の日本海側でも雪が強まってきそうです。

風を重ねてみると、かなり風が強まり、暴風雪となることが分かります。吹雪で目の前が真っ白になり見えなくなる「吹き溜まり」での事故が起きるような天気になりそうです。夕方には、北陸の一部や東北地方でも影響が出てきそうです。

そして、17日(水)の午前7時ごろには、九州や山陰地方にも雪雲が…。年末年始に到来した寒気よりも強い寒気がやってきていますので、ホワイトアウトや停電、交通機関の乱れなどに注意が必要です。

最後に予想降雪量を見てみましょう。17日(水)の朝までで、最も降りそうなのは東北の日本海側で60cm、北海道で50cm、西日本でも降雪する予想です。厳重な警戒をお願いします。

2月16日は「天気図の誕生日」

日々めまぐるしく変わる天気を、正しく知るために欠かせないのが「天気図」です。

気象庁より
気象庁より

じつは今日、2月16日は天気図の誕生日。1883年に初めて天気図が描かれた日なのです。
ドイツ人の航海士が、日本に天気図を教えたと言われています。

明治時代から続く天気図ですが、現在は衛星も発達し、より詳しく天気を予測することができるようになっています。
これは16日(火)の午前9時ごろの天気図ですが、今の時期の天気を予想するためには列島上の「等圧線」に注目します。4~5本あるときは、風が強くて寒くなるサインです。

16日の天気図では、北海道から東日本にかけて10本以上の等圧線があるため、風に注意が必要であることが分かるのです。
天気図からも紐解ける“冬の嵐”。最新の天気予報に注意して、十分な警戒をお願いします。

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(とくダネ!『あまダネ!』2月16日放送)

とくダネ!
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