お札やお守りの返納箱に捨てられた意外なモノ

神社に設置された返納箱。

本来は初詣の時などに古くなったお札お守りをお返しするために置かれているものだが、返納箱に最近、意外なモノが入れられ、神社側も困惑しているという。

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FNNが独自に入手した防犯カメラ映像。広島県東広島市で1月14日正午ごろの映像には、神社にやってきた2人の女性が映し出される。

グレーのコートを着た女性の手には大きめの紙袋が…2人が向かった先にはお札などの返納箱が設置され、持ってきた紙袋を返納箱に捨てていく様子が映し出されていた。

紙袋に入っていた意外なモノとは何だったのか?

宮崎神社・井口貞春宮司
こちらの紙袋の中に全部納まった状態になっておりまして、これが返納箱にこのような状態(ドンと目立つように)で納められておりました

中身を見た宮司は言葉を失ったという。

宮崎神社・井口貞春宮司
見つけたときは「なんでなん?」という…

紙袋に入っていたモノ…それは?

孫だろうか…ひな人形の前で小さな子供を抱き 笑いあう家族の写真。1994年2月29日と撮影された日付が入っている。

他にも動物園で撮った家族の思い出の写真も…

捨てられていたのは、大きく引き伸ばされた古めかしい写真が4枚。その多くがくしゃくしゃに折れ曲がり、中には細かく破られているものもあった。

中には広島県に住む高齢女性のマイナンバーカードも…有効期限も切れていない。

一体誰がなんのために写真とマイナンバーカードを捨てたのだろうか?

防犯カメラの映像をもう一度確認してみると、神社に来た女性は迷うことなく返納箱に向かっているのがわかる。

宮司が推測する思い出の品が捨てられた理由

この映像を見た宮司は、女性が古い写真とマイナンバーカードを捨てた理由をこう推測する。

宮崎神社・井口貞春宮司
おそらくお亡くなりになった方遺品ではないかと思います。まあ神社だったら、おはらいをして、おたき上げをしてくれるのかなと思って持って来られたのかなと想像します

本来は古いお札やお守りを返す返納箱。

しかし、同じころ先ほどの紙袋だけでなく、プラスチック製の容器に入った鏡餅神社関連の本なども返納箱に捨てられていたという。

その理由について宮司は付近の神社や寺で例年行われる「おたき上げ」が新型コロナの影響で中止になったためではないかと考えている。

捨てるわけにもいかず困惑する神社

写真とマイナンバーカードを捨てるわけにもいかず困っている神社。現在、警察に落とし物として預かってもらえるかどうか相談しているという。

宮崎神社・井口貞春宮司
警察の方に預かっていただこうかと思います。それまでは少しの間ですが、神社でお預かりしておりますので、ぜひ取りに来ていただければと思います

こちらの神社の返納箱にも「しめ飾り」「門松」「鏡餅」「お寺のお守り」「人形」「神棚」などは「ご遠慮ください」と大きく案内表示が書かれていた。

宮崎神社・井口貞春宮司
返納箱というのは、あくまでも神様の休憩所のようなところでございますので、他のもの、例えばゴミという言い方は悪いですが、そういったものは納めないでくださいと案内しているところです

(イット! 1月22日放送より)