奥能登を代表する観光名所、輪島の朝市。
昔ながらの街並みが広がる石川・輪島市の近くに、異彩を放つ石川の珍遺産があると聞いて石川テレビアナウンサー飯田嘉太が探しに訪れた。

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石川テレビアナウンサー・飯田嘉太:
昔ながらの街並みが広がって、これぞ奥能登という感じ…えっなんか見えてきた。なんでしょう、これ?

住宅街に突如現れたのはカラフルな新幹線。

石川テレビアナウンサー・飯田嘉太:
扉空いていますけど…こんにちは、どなたかいらっしゃいますか?

出てきたのは1人の男性。正角稔さん(85)。

正角稔さん:
カモメも全部俺作った、これ(郵便ポスト)も

これ、全て正角さんが趣味で手作りしたもの。

石川の珍遺産「新幹線の家」

ーーこの場所は一体なに?

正角稔さん:
ここは俺の住宅。女房と2人で住んでる

新幹線は正角さんが手作りした自宅だった。
中は純和風の2LDK。正角さんは、ここで妻と2人で暮らしている。

正角稔さん:
もともと2階建ての大きな家が建っていたんやけど、新幹線にするために平屋にした。俺のこだわり

ーーなぜ家を新幹線に?

正角稔さん:
デザインとかスピードとか、新幹線が好きで。わざわざあったのを壊して新幹線にした

その理由は50年前にさかのぼる。
町内会の旅行で初めて乗った新幹線。これまで経験したことのないスピードに心が躍った。

正角稔さん:
「これを輪島に作りたい」と、新幹線に虜になった

新幹線の家は、正角さんにとって半世紀ごしに叶えた夢。
最もこだわったという寝室を見せてもらった。

正角稔さん:
ここを出ると新幹線

寝室の扉の向こうにあったのは新幹線の運転席。

正角稔さん:
あんた、座るまっし

石川テレビアナウンサー・飯田嘉太:
座っていいんですか?

正角稔さん:
運転しないとだめ。エンジン、クラッチでも、ブレーキでも適当にね

石川テレビアナウンサー・飯田嘉太:
(メータやレバーは)本物ですか?

正角稔さん:
俺の手作り

ここに座るのが癒しの時間なのだそう。

石川テレビアナウンサー・飯田嘉太:
なんでマネキン置いたんですか?

正角稔さん:
運転手とガイド置かないと。子どもが来て、まくってみる。「パンツ履いているか」って。俺が履かしたんや、ブラジャーもね

まだまだパワフルな85歳

正角さんの作品はこのほかにも、入り口を横断するオスプレイや、水車、10連のししおどしまである。
近所の子どもたちからも「新幹線のおじいちゃん」と大人気。

近所の子ども:
優しい、大好き

正角稔さん:
もっといいものを。単純なものはダメ。考えて難しいもの。人の考えつかないもの。今85やろ、まだ体動く限りやるわ

石川の珍遺産「新幹線の家」。
周りの人を楽しませたいという、正角さんの思いが詰まっている。 

(石川テレビ)