「靴工房×マスク」の異色タッグ?

“ニューノーマル”となったマスク生活。

すでに様々な企業が「耳が痛くなりにくい」「メイクが付着しにくい」など、嬉しい機能付きのマスクを販売しているが、特に今の季節、メガネユーザーが探しているのが「メガネが曇りにくいマスク」だろう。

そんなマスクを、カジュアルシューズを販売する「やさしい靴工房 Belle&Sofa」を運営している株式会社ベルが発売した。その名も「ハナピタマスク」だ。

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編集部では以前、鼻当ての部分に通常よりも太いワイヤーを使って顔をぴったり覆うことでメガネの曇りをなくすアイデアマスクをご紹介した。この「ハナピタマスク」も見た目は普通の布マスクであるものの、メガネが曇りにくくなる“ある工夫”がされているという。

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しかし、そもそもなぜ靴作りを専門とする工房がマスクを作ろうと考えたのだろうか?そして「メガネが曇りにくい」工夫には、靴工房ならではのどういった技術が生かされているのだろうか?

株式会社ベルにお話を聞いた。

靴のかかとに入れる「パッド」にヒントが…

――「ハナピタマスク」を開発したきっかけは?

私たちは神戸で靴づくりをしている靴工房なのですが、マスクを作り始めたのはもともと、人と接する機会の多い販売スタッフや、電車で通勤するスタッフのために作ったのがはじまりです。

そのマスクは裏側にポケットがついていてフィルターを差し込んで性能をさらに高められるのが特徴なのですが、実店舗のお客さまから「一般販売してほしい」というお声を多くいただいたことから去年4月より自社オンラインショップにて「ポケピタマスク」という名前で販売をしました。

それと同時に、マスクを着用している際のお困りごとのアンケートを取ったところ、「メガネがくもる」という声を多くいただきました。私たちがこれまで取り組んできた強みを活かし、その問題を解決できないかと考えて生まれたのが今回の「ハナピタマスク」となります。

(左)従来の「ポケピタマスク」 (右)「ハナピタマスク」

――「メガネが曇りにくい」構造の秘密は?

眼鏡が曇るのはマスクの隙間から水蒸気を含んだ息がもれて結露が起こることが原因です。従来のマスクはたとえワイヤーがついていても、ぴったりフィットしないためどうしても隙間ができてしまいます。ハナピタマスクでは、鼻の高さにあわせて選べるノーズフィッター(息もれ防止パット)を装着することにより、マスクの隙間をふさいで息もれをしっかりガードします。

このマスクにも裏側にポケットがついているのですが、このポケットにノーズフィッターを挿入し、鼻にあわせてマスクを装着することで、フィッターが肌にあたる違和感もなくぴったりと鼻にフィットし息もれを防ぎます。

鼻の高さにあわせて2種類からノーズフィッターを選ぶことができる

もともとは自社のスタッフのために開発され、客からの希望で販売を開始したという「ポケピタマスク」を基にして開発した「ハナピタマスク」。

一般的な「メガネが曇りにくいマスク」は鼻に当たる部分にワイヤーなどが入っており、鼻の形に合わせて曲げることでマスクからメガネへの息漏れを防ぐ構造のものが多いが、ハナピタマスクのポイントなのが「ノーズフィッター」というパーツだ。

伸縮性のあるマスクの裏側にはポケットが付いており、その中にノーズフィッターを入れることで、ワイヤーを使ったマスクよりさらに隙間が出来にくい構造になっているのだという。


――では「靴工房ならでは」はどんなところにある?

靴はかかとの上部で「履きやすく脱げにくい形」にしなければならないという宿命をもっています。また、靴ずれをなるべく防ぐという課題も解決しなければなりません。そういった課題を解決するため、靴づくりではかかとの内側にやわらかいパットを入れるのですが、このアイデアをマスクに応用したのがハナピタマスクです。

私たちは「Belle&Sofa」という名前で、人それぞれに異なる足のかたちにフィットする、履き心地がよく疲れにくい靴を作りつづけていますが、4月から発売している「ポケピタマスク」、そして今回発売した「ハナピタマスク」ともに、肌にぴったりフィットするつけ心地も工夫を凝らしたポイントです。

二重構造で内側には空気が通りやすい素材

――その他、ハナピタマスクにはどんな工夫がある?

ハナピタマスクは二重構造になっているのですが、内側には空気が通りやすい素材を使用しています。そして生地が立体的に裁断されていることに加え、ノーズフィッターが生地を持ち上げる役割を果たし、内側により多くの空間を確保することで息苦しさを解消しています。

よりフィルター効果を高められる「三層フィルター」を差し込むこともできる

履き心地の良い靴を作るために必要な「かかと用パッド」を応用したという、ハナピタマスクのアイデア。

ノーズフィッターは鼻の高さに合わせた「ハイノーズタイプ」「ロウノーズタイプ」の2種類から選ぶことができるが、そんなところにも「人それぞれにフィットした商品を作りたい」という、靴工房の職人のこだわりが伝わってくる。

担当者は「からだにフィットする快適さを追求しつづけている私たちだからこそ作ることができる、一度つけるとやめられないつけ心地のくもり止めマスクです」と話している。

ハナピタマスクは2種類のノーズフィッターに加え、ホワイト・ライトグレー・空色・ピンクの4色から選択できる。マスク本体1枚にノーズフィッター1枚とウイルス防止用の「三層フィルター」2枚がついた「安心セット(990円・税込)」のほか、さらにマスクに挟んで使う加湿シート1枚がついた「旅行・出張セット(1320円・税込)」が、「Belle&Sofa」の公式オンラインショップから購入できる。

すでに多くの人の手によって生み出されている、生活を支えるためのアイデア商品たち。今後もしばらくの間続きそうなWithコロナの生活を少しでも便利で快適なものにするため、こんなアイテムたちを手に取ってみてはいかがだろうか。

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