オンライン授業の導入がなかなか進まない小学校の現場。
しかし、宮城・仙台市の小学生とインターネットで交流を始めたスクールバンドが、北海道・札幌市東苗穂にあった。

ネット交流をカンペなどで工夫

仙台向陽台小学校・加藤博行 教諭:
北海道のみなさん聞こえますか?

小学生:
聞こえま~す

仙台向陽台小学校・加藤博行 教諭:
一応つながってはいるね。音聞こえる?

この記事の画像(12枚)

札苗緑小学校の児童:
じゃ最初の人、出てきてください

札苗緑小学校の児童:
テーマは…札幌、旅!

札苗緑小学校の児童:
ホワイトイルミネーションは、日本で最初に出来たイルミネーション・イベントで

札苗緑小学校の児童:
さっぽろ雪まつりは、雪と氷の祭典で

札苗緑小学校の児童:
ガラスのピラミッドと、モエレ山は札幌でも有名です

"カンペ"まで用意した札苗緑小スクールバンドのメンバー。
自分たちの街を、仙台で同じ活動をする小学生に紹介している。
お互いの街を知って交流を深め、1月にはネット上で演奏会を企画している。

2020年、26年目を迎えた札苗緑小学校スクールバンド。
これまで数多くの賞に輝いてきたバンドだが、2020年はコンクールや演奏会の中止に泣いてきた。

札幌と仙台をネットで繋ぐ先生

札苗緑小スクールバンド・小西正一郎 教諭:
練習はほとんどパート練習になってしまい、合奏練習が体育館でしかできない状態。子どもたちもどこに向かっていいかわからないまま、曲を練習している。
同じ思いを持つ友だちの先生が、仙台の苦しんでいる子どもたち同士で何かできないか、それで始まったのが、今回のリモート演奏会(企画)。
1月が本番になっているので、1月の本番に向けて

小西先生は、自前で機材を用意した。
少年団は、小学生の課外活動。演奏を保護者へ、YouTube配信する活動もできると言う。

札苗緑小スクールバンド・小西正一郎 教諭:
(ネット活用は)公教育の中で、制限が多いのが現状。
(吹奏楽)少年団の母体は保護者なので、部活動と決定的に違う。
"少年団"という形の中で、子どもたちが公教育とのパイプ役になればいいのかなと。ネットを活用した活動も(少年団なら)できるんじゃないかと

札苗緑小スクールバンド・小西正一郎 教諭:
休憩にします。換気!(扉を)開けてください。ほかの人は手洗い

20分ごとの休憩と換気。
唾液処理も使い捨てできるよう、タオルから新聞紙に変えた。
それでも人前で演奏する機会は、なかなかなかった。

仙台の小学生とネット演奏会を企画する札幌のスクールバンド。

札苗緑小学校の児童:
札幌黄(玉ねぎの品種)というのは、こちらです。(栽培が)100年以上続いています。加熱すると柔らかくなります。病気に弱いし、長持ちもあまりしないので、作るのが大変だそうです。農家さんに聞いてみました

事前に、丘珠の農家を取材していた小学生たち。
自分が食べている給食にも、この農家の玉ねぎが使われていると知り、びっくりしていた。

札苗緑小学校の児童:
じゃあそっち(仙台)に、玉ねぎを贈りま~す

仙台向陽台小学校・加藤博行 教諭:
はい、無事届きました。一個ずつ配りま~す

札苗緑小スクールバンド・小西正一郎 教諭:
子どもたちが向こうの事も知りたい、こっちも伝えたい。そこからお互いのマチを紹介してみようと、東区といえば"玉ねぎ"じゃないかと

演奏会の打合せもネットで進める。

札苗緑小学校の児童:
お互い2曲だと寂しい感じがするので、お互い3曲ぐらい

札苗緑小学校の児童:
お互いのMCに地元の方言を入れて

仙台向陽台小学校の児童:
いいと思います!

札苗緑小スクールバンド・小西正一郎 教諭:
少しでも子どもたちが新しい事をクリエイティブに考えていける、どう輝かせてあげるかが一番大事なのかなと思いながら今、活動しています

(北海道文化放送)

北海道文化放送
北海道文化放送

北海道の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。