2020年は新型コロナウイルスの予防で、1年中マスクを着用することとなった。夏にはいろいろな“冷感マスク”が発売されたが、今新たに冬用のマスクが登場した。
スポーツメーカーのミズノが、体から発散される水蒸気(水分)を吸収することで発熱し暖かくなるマスクを作ったのだ。
それがこちら。

その名も、「ブレスサーモマウスカバー」。
ミズノ独自の吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を使用したマウスカバー(マスク)で、現在は12月9日午後12時まで特設サイトで抽選申し込みを受け付けている。カラーは、ホワイト、チャコールグレー、ダークブルーの3色で、サイズはS、M、L。価格はどれも1320円(税込み)となっている。
なお同社は、5月に水着やウエアで使用している素材を使用した「ミズノマウスカバー」を発売し、発売時は2万枚が即日完売するほどの人気を集めていた。
(参考記事:アベノマスク届かぬうちに涼やか“ナツノマスク”が続々登場!水着から足袋の応用まで…一体どれを選ぶ?)

マスクをしていれば呼吸などで多少は暖かいが、それでも外出中はやっぱり寒い。これからの季節にはぴったりのマスクとなることだろう。そして気になるのが、その使用感。
体から発散される水蒸気を吸収し発熱するとのことだが、ムレたりはしないのだろうか? ミズノ株式会社の担当者に話を聞いた。
ミズノ独自の素材を使用した冬用マスク
ーー暖かくなるマスクを企画したのはなぜ?
ミズノで冬の一番重点素材といえば『ブレスサーモ』です。それをマウスカバーに採用したらより冬場に快適な商品になると考えたためです。
ーー「ブレスサーモ」ってなに?
「ブレスサーモ」はミズノが1993年に開発し、アンダーウエアやスポーツウエアに使用しており、体から発生する水分を吸収して発熱するミズノ独自の素材です。吸湿・発熱した空気を繊維間に取り込んで保温します。また汗をかいてもムレにくく、ドライで快適な環境を保ちます。

ーー「発熱する」とは、どれくらいの温度になるの?
使用状況により異なるので温度表記はしておりません。
ーーでは、マウスカバーの仕組みを教えて
マウスカバーの裏側(内面)に吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を使用し、汗をかいてもムレにくく、ドライで快適な環境を保ちます。
また、マウスカバーの形状も冬の防寒対策としても使用できるように顔のカバー面積を広くし、目の下までカバーするとともに、耳までの生地の距離を伸ばすことで頬をカバーしながらフェイスラインを包み込む設計で飛沫拡散を抑制します。
外側はスポーツウエアで使用している伸縮性に優れた2wayストレッチトリコット素材を使用しています。なお、繰り返し手洗い洗濯が可能です。

口周りが暖かくなるのを体感できる
ーーこだわった部分はどこ?
少しでも寒さを防げるように、耳掛け部分近くまで生地で覆うようにしたことです。
ーー開発する際に大変だったことは?
表地、肌面、ブレスサーモの素材選定で、どの素材の組合せが一番いいのかを選定する作業が大変でした。

ーー魅力を教えて
寒い冬でも快適に過ごせるマウスカバーということです。
ーー実際に試着してみてどうだった?
口周りがとても暖かくなるのを体感できます。口周りが暖かいので少し薄着でもあまり寒さを感じない気がします。耳の近くまで生地でおおわれているのも寒さを感じない要因になっていると思います。
非常に多くの応募をいただいております
ーーどのような人におすすめ?
寒さの苦手な方、口元を暖かく快適に保ちたい方に使用して頂きたいです。咳エチケットが気になる方や予防ではなく、自身の飛沫拡散が気になる方をターゲットにしています。
ーー今後、さらに新しいマウスカバーを発売する予定はある?
ミズノが使用している機能素材でバリエーションを増やせればと考えております。また、カラーもシーズンで変更していく予定です。
ーー申し込みの状況は?
今のところ非常に多くのかたの応募をいただいております。最初に発売したミズノマウスカバーよりはインパクトは少ないですが、今回は初めて店頭で並ぶという事と寒くなってきており、今後より注目度は上がってくると思われます。

同社によると「ブレスサーモマウスカバー」の当選者には12月10日から購入案内が届き、12月15日頃から順次発送されるという。
また、これまでミズノが取り扱うマウスカバーは全てオンライン限定だったが、「ブレスサーモマウスカバー」は初めて実店舗でも販売する。こちらは抽選販売ではなく、12月15日頃から全国のミズノ品取扱店に並ぶとのことだ。
一気に寒くなってきた今日この頃。気になる方は購入を検討してみてほしい。
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