アベノマスクでは暑い...“ナツノマスク”待望論

何かと賛否両論のあった「アベノマスク」…皆さんのところには届いただろうか?

東京・江戸川区で街の人に聞いてみると...

90代女性:
まだ届かないです!

20代男性:
まだ届いてないです。早く来てほしいことには来てほしいですね

5月28日時点でアベノマスクが配達されたのは、全国でまだ約25パーセントほどにとどまっている。

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しかしすでに届いた人からは、こんな声も聞こえてくる…

20代女性:
暑いですよね。(着用している不織布マスクを指して)これでも暑いので

30代男性:
(アベノマスクは)通気性も良くなかったし。(不織布の)こういうものに比べちゃうと...

厳しい夏を前に、飛沫の拡散防止はそのままで夏でも快適に過ごせる“ナツノマスク”待望論が出ているのだ。

その声に応えようと、スポーツメーカーも相次いで開発に乗り出した。

ミズノでは、水着の素材を使ったマスク「ミズノ マウスカバー」(税別850円)を販売。2万枚が即日完売し、5月28日には2回目のオンライン販売も始まったが、あまりの反響から抽選での受け付けとなった。(※受け付けは5月31日まで)

ヨネックスでは、生地にキシリトールを配合した独自素材のマスク「ヨネックス スポーツフェイスマスク」(税別840円)を開発。7月上旬に販売予定という。こちらは日差しの中でもマスクの中が蒸れず、ひんやりと冷気を感じるのが特徴だ。

マスクに職人技術を活用!?その着け心地とは

さらに、街をあげて“ナツノマスク”製造に乗り出したのは埼玉・行田市…半沢直樹シリーズなどで知られる小説家・池井戸潤さんの人気小説「陸王」の舞台として話題となった“足袋のまち”だが、その職人技を生かした立体的な布マスクが作られている。

写真スタジオを営む傍ら、今も足袋を作り続ける持田縫製では、約1カ月をかけて「持田縫製 マスク」(税込み770円)を製作。生地の一部には、足袋と同じものを採用した。

持田縫製・持田朋春代表:
足袋で一番難しいのは、ここ(つま先)なんですね。上手くきれいに柔らかく立体的にできてるかどうか。これから比べれば(マスクは)そんなに難しくないんだけど、(立体的に縫製する技術が)活かされている

Q:手作りの強みというのは?

持田縫製・持田朋春代表:
これね、していただくと分かるんですよね...

とのことなので、取材班も持田縫製マスクをつけてみると...

海老原優香アナウンサー:
立体的になっているので呼吸もしやすいですし、女性だとリップがマスクにつきにくくてとってもいいですね

さらに、行田市の縫製技術を生かしてスポーツウエアなどを製造する企業オザワでは、汗を吸いやすく乾きやすい新作マスクを開発中。近日、予約販売を開始するという。

オザワ・小澤謙博社長:
一番薄くて通気性が良くて、風通しの良いものでと考えさせていただきました

特別に開発中のマスクを試着させてもらってランニングをしてみると...

海老原優香アナウンサー:
メッシュ素材でより熱気がこもりにくくなっています

大手スポーツメーカーから足袋の街まで、日本のものづくりが意地と誇りをかけて“ナツノマスク”作りに挑んでいる。

これからのマスク開発にも期待

Live News it!のスタジオでは…

加藤綾子キャスター:
メッシュ素材のマスクもいいですね。ここまでマスクと向き合ったこともなかったですね?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
今年の夏はいつもの夏とは全然違うって言われてますからね。マスクについても、やっぱりものづくり日本。行田市の例もありましたけど、創意工夫で日本ならではの夏をしのぐマスクを作ってほしいですね

加藤綾子キャスター:
きっとこれから、いろんな性能のものがたくさん出てきますよね?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
走るときも大変だし、子どもがマスクをするとあんまり良くないと言われていますからね。その辺もいろいろと工夫したものが欲しいな。さっきのメッシュのマスクいいですよね

加藤綾子キャスター:
あと生活する上で、飲食店に行ったときに取り外してどこに置くかとか、そういう生活もこれからしっかり考えていかないといけないですしね。二木先生(昭和大学医学部・二木芳人客員教授)によると、クリアファイルに入れるのが一番いいと。ご参考までに

(「Live News it!」5月28日放送分より)

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