親のためと思っている行動が、実は「親が備えてくれれば自分が安心できる」という、自分の不安を解消するための行動になっていないか。一度立ち止まって考えてみることも大切です。
もちろん、「親が変わらないなら仕方がない」と諦めるという意味ではありません。
こうした親の考えを受け止めたうえで、「親が変わらなくても私にできることは?」と考えられるかどうかで、親と防災への向き合い方が変わってくると思います。
「親が変わってくれないから何もできない…」と、子ども側が立ち止まってしまうと、不安ばかりが増してしまいます。大切なのは、親の意識を変えるのではなく、親が変わらなくてもできることを考えることです。
といっても、現実問題それって難しいですよね。子どもは子どもで心配なのですから。
ただ、以下のような備えはできるのではないでしょうか。私はこうしたことに目を向けることが大切だと考えています。
・実家周辺のハザードマップを確認してリスクを把握する
・避難所や福祉避難所とともに親がそこまで移動できそうかを調べておく
・ケアマネジャーや介護サービスの事業所に相談しておく
・災害時の連絡手段を決めておく
・普段飲んでいる薬や、お薬手帳の保管場所を可能な範囲で確認する
福祉避難所は、一般の避難所での生活が難しく、特別な配慮が必要な方などを受け入れる避難所です。開設時期や受け入れの条件は自治体・施設によって異なるため、利用できる避難先や避難方法を事前に自治体へ確認しておきましょう。
またデイサービスやショートステイなどの介護施設と関わりがあれば、頼れる避難先になりそうかなども施設の職員やケアマネジャーと相談しておくのも大事です。事前に情報収集しておくといざというときに役立ちます。
でも、親が介護サービスやケアマネージャーと関わりを持っていませんという場合もあるでしょう。そのときは親御さんが地域とどんな関わりを持っているか、可能な範囲で知っておきましょう。もし、できそうであれば親御さんが親しい人に自分の連絡先を渡しておくのも一つでしょう。

