マイページ
親の介護は“仕事をしていない人”が担うべき?「時間があるから」で共依存に陥ってしまった親子のケースと変えてはいけない生活スタイル|FNNプライムオンライン
プライムオンライン ライブラリー

親の介護は“仕事をしていない人”が担うべき?「時間があるから」で共依存に陥ってしまった親子のケースと変えてはいけない生活スタイル

Google ニュース プリファードソース

もし自分の親に介護が必要になったら、「誰が担うのか」を考えることに…。そのとき「仕事をしていないから」などの理由で、専業主婦や仕事をしていない人にその役割がいき、負担が集中してしまうことがある。

年間700件、累計4000件を超える介護相談に応じてきたNPO法人となりのかいごの代表・川内潤さんは、親の介護がはじまっても「誰もがこれまでの生活スタイルを変えない」ことが重要だと言う。

著書『介護前夜の教科書 親と自分の人生を壊さないための備え』(講談社)から、具体的な事例とともに、特定の一人に負担をかけないための考え方を一部抜粋・再編集して紹介する。

親の介護は誰が担う…?

Q)専業主婦や仕事を持たない人も、介護を担わなくていい?
A)特定の一人に負担を集中させない介護のあり方を目指す

介護は、それが始まる前から、家族の間で「誰が担うか」という調整が暗黙のうちに行われることがあります。そのとき真っ先に矢面に立たされるのが、専業主婦や、たまたま離職中だったりする「仕事を持っていない人」。

介護は特に「仕事をしていない人」に負担が集中しがち(画像:イメージ)
介護は特に「仕事をしていない人」に負担が集中しがち(画像:イメージ)
この記事の画像(4枚)

きょうだいや親類からは、「あなたは時間があるんだから」と期待され、本人もまた「役に立てるなら」「仕事をしていない分、私がやるのが当然だ」と、その役割を自ら引き受けてしまいがちです。

そして、一人で苦しんでしまう。仕事という盾を持っていない人ほど、介護の泥沼に深く沈み込んでしまうケースに私は多く出会ってきました。

実母を介護した専業主婦のケース

長女であるその女性は専業主婦で、近所に住む実母のケアを始めました。はじめは「買い物ついでに寄る」程度でしたが、しだいに母は「一人は寂しい」「あなたが来てくれるなら、ヘルパーなんていらない」と、娘に依存するようになりました。

彼女には仕事という物理的なガードもありません。

【よく一緒に読まれている記事】
実家がマンションでも“実家じまい”は安心できない?お金のプロが指摘する築古物件で起こる売却・賃貸の壁と建て替え問題
実家がマンションでも“実家じまい”は安心できない?お金のプロが指摘する築古物件で起こる売却・賃貸の壁と建て替え問題
関連記事

プライムオンライン ライブラリーの他の記事
親の相続はある日突然やってくる…家族が困らないために知っておきたいこと
親の相続はある日突然やってくる…家族が困らないために知っておきたいこと
老後に2000万円は本当に必要? 専門家が教える年金・NISA・iDeCoの正しい考え方
老後に2000万円は本当に必要? 専門家が教える年金・NISA・iDeCoの正しい考え方
「誰とでも仲良く」は卒業していい 人生後半をラクにする人間関係の選び方
「誰とでも仲良く」は卒業していい 人生後半をラクにする人間関係の選び方
昔の栄光や人脈を自慢する人の背景には「劣等感」がある?“自慢しい”に振り回されないための対処法
昔の栄光や人脈を自慢する人の背景には「劣等感」がある?“自慢しい”に振り回されないための対処法
経済
一覧ページへ
川内潤
川内潤

NPO法人となりのかいご代表理事。社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士。1980年生まれ。上智大学文学部社会福祉学科卒業。老人ホーム紹介事業、外資系コンサル会社、在宅・施設介護職員を経て、2008年に「となりのかいご」を設立。以後、企業・自治体・個人に向けて、仕事と介護の両立や家族介護の相談支援を行う。厚労省事業の委員を務め、育児・介護休業法改正では国会に参考人として出席。いかなる介護状態になっても余裕を持って関わり「何が本当の親孝行か」を考え続けることを提唱している。著書に『親不孝介護 距離を取るからうまくいく』(共著、日経BP刊)、『親の介護の「やってはいけない」』(青春出版社刊)ほか多数。

×