元海上保安官の船舶料理士で、防災士の資格を持つ川崎みささんは、防災食にも「みそ汁」がお勧めだといいます。そこで、包丁を使わずに入れるだけでOK、常備しておくと非常時にも便利な「みそ汁の具」と、子どもも喜ぶちょい足し食材を教えてもらいました。川崎家お気に入りの組み合わせも紹介します。
文・写真=川崎みさ
共通点が多い「被災生活」と「船での長期行動」
2018年の西日本豪雨で被災して、食べるモノに困ったわが家では、この先、家族を守るためにどんな風に「災害への備え」をすればいいのかとずいぶん悩みました。そして、ふと海上保安庁の大型巡視船で船舶料理士として働いていた頃に、数週間から1カ月もの間、休みなく働く乗組員のために毎日欠かさず「みそ汁」を作っていたことを思い出したのです。
なぜ毎日「みそ汁」を作っていたのかというと、
・発酵食品を取って腸内環境を整える
・甲板作業で冷えた体を温める
・みそ汁を飲むと満腹感を得やすい
・疲れていても食べやすい
というのが主な理由ですが、熱々の「みそ汁」を出すことで、早食い気質の船乗りたちにゆっくり食事をしてもらうための工夫でもありました(早食いは、消化不良・便秘・食べ過ぎによる体重増加など船乗りにとってデメリットが多い)。
一方で、船での長期航海では調理をする側にとっても「みそ汁」をつくるメリットが多くありました。
・具材のバリエーションが豊富
・長期航海の終盤でも残り物の野菜で作れる
・常温で長期保存ができる食材も使える
・好き嫌いをせずに食べる人が多い

