世界有数の自販機大国の日本ですが、コンビニとの競争や維持費の上昇などで設置台数は減少傾向にあります。
そうした中、商品を売るだけではなく、暮らしを支える、新たな自動販売機が登場しています。
東京・渋谷区の実践女子大学。
品切れになるほど学生に人気なのが、「ZERO BOX」という自販機です。
実は“あること”をすれば、無料で商品を受け取れます。
ZERO株式会社・沖杉大地代表取締役:
フードロス削減を目的とした、無人受け取り販売機になっている。
利用するには自販機のQRコードをスマホで読み取り、20問ほどの企業アンケートに答えます。
すると扉が開き、賞味期限が近いなど、店頭に並べにくい商品を受け取れます。
ZERO株式会社・沖杉大地代表取締役:
(Q. アンケートの理由)企業や大学側からすると、学生の意見や考え方を知ることができる。
1台で提供する商品は、月200個ほど。
企業側は、約200件の回答を商品開発に生かせます。
学生からは「普段お菓子を買うと、200円~300円かかり結構痛い」「ただでお菓子をもらえる面で、利用者としてすごくありがたい」「フードロス削減に貢献できることを身近に感じる」といった声が聞かれました。
今後は、災害用の備蓄品やサニタリー用品、トイレットペーパーなども扱いたいということです。
一方、自販機の設置台数は2025年、約258万台と減少傾向が続いています。
立教大学 経済学部・柏木理佳特任教授:
(Q. 自販機減少の理由)自動販売機やコンビニが飽和状態であること、電気代など維持費が上がっていること、これらの理由で自動販売機の撤退が増えている。
こうした中、自販機に“新たな役割”を持たせる動きも始まっています。
2026年、東京・福生市が導入した、子どもたちの安全を見守る「みまもり自動販売機」です。
自動販売機をよく見ると、商品サンプルの一部に防犯カメラが内蔵されています。
子どもの目線に近い高さにカメラがあるのがポイント。
顔や服装など、分かりやすく映ることで、犯罪を抑止する効果が期待されています。
現在、公園や小学校、児童館など市内6カ所に設置。
小学校では災害時に商品が無料で提供され、児童館では紙おむつや液体ミルクも販売されています。
フードロスを減らしたり、子どもを見守ったり、身近な自販機が飲み物を売るだけでなく、新たな役割を担い始めています。
