世界自然遺産「知床」の玄関口・北海道東部の斜里町で、ある異変が起きていました。
サケ漁の最盛期を迎えるこの時期、海岸では釣りを楽しむ人たちに向けて「このような投棄はクマを誘引し、町民の安全を脅かします」という警告が出されています。
斜里町で毎年目撃されるヒグマ。
釣り人が捨てていくゴミが、クマをおびき寄せるとして問題となっているのです。
9日朝、「イット!」は町役場のパトロールに同行しました。
斜里町役場 産業部 水産林務課・森高志課長:
こういうのは漂着ゴミと違って、明らかにどなたかが捨てる意図を持って捨てた。釣りの人なんだろうなとは思うんですけど。
食事の容器やたばこの吸い殻など、ゴミの臭いがクマを引き寄せ、人身被害につながるため町の担当者も怒りをあらわにしています。
職員が毎日海岸を見回っていますが、9日朝も草むらに隠すようにゴミが捨てられていました。
斜里町役場 産業部 水産林務課・森高志課長:
釣り餌は魚にとって刺激・魅力的になるように、かなり強い臭いを人工的につけてる。実際、過去には知床半島で釣り餌に餌付いてしまったクマもいる。春に町民にきれいにする場所、子どもらもみんな集まって。許せない、絶対許せない。
2026年8月には、「ヒグマに注意」などと書かれたルールの看板を設置しましたが、何者かに倒される事件も起きました。
斜里町役場 産業部 水産林務課・森高志課長:
明らかに人為的に倒された。看板に足で蹴ったような跡がついてました。(看板の)脚が折れていた。
斜里町では今後もパトロールを続け、マナーを守るよう呼びかけていくとしています。
