9月26日に北海道・興部町で撮影された映像には、暗がりの中、目を光らす巨大なクマの姿が映っています。
そのすぐ後ろには子グマの姿もあります。
カメラに向かって突如、近づいてきたのです。
おなかをすかせているのか、川で好物のマスを探していたといいます。
別の日に撮影された映像には突然、大きな水たまりに体をつけるクマの姿が映っています。
一体これは何をしているのでしょうか。
北海道ヒグマチャンネル・黒澤徹也さん:
すごく太っているので少し動いただけで体が熱くなると思う。体を冷やしているのではないか。
各地に出没している秋グマは、意外な場所にも現れています。
愛知・豊田市でクマが現れたのは住宅の敷地です。
クマは家のほうへと、のそのそと歩いていきました。
一方、長野市ではクマの目撃があったため、ジヅキヤマ公園に続く道がゲートで封鎖され、近づけないようになっていました。
市は一時、公園を臨時休園にする事態に追い込まれましたが、現在は通常どおり開園しています。
冬眠を前にクマの行動が活発になる秋。
そんなクマの出没に大きな影響を与えるとされるのが、餌となるドングリです。
「イット!」でドングリの実り具合を自治体に確認したところ、2026年は京都や兵庫、愛知が凶作となり、関東でも群馬では不作となっていることが分かりました。
そこで取材班が向かったのは、ドングリが不作となっている群馬・下仁田町にある世界遺産の荒船風穴です。
これからの紅葉シーズンはモミジが岩を彩り、観光客に人気のスポットです。
そんな観光地にもこの夏、クマが現れたのです。
下仁田町歴史館・秋池武館長:
ここで何かを食べていた、5分~10分くらい。
荒船風穴ではクマが目撃されて以降、平日は閉園にしていましたが、10月から再開したばかりです。
そこで行っているクマ対策は、毎朝クマよけブザーを鳴らしながらガイドが見回りを行い、見学をする際に使うつえの先にはクマ鈴を設置。
さらに駐車場などには、クマが嫌がる特殊な音を出す撃退装置を5台取り付けました。
担当者は、山の木の実の少なさに不安を感じていました。
下仁田町歴史館・秋池武館長:
栗の実のなり方を見ると、枝の先にいくつかついてるだけ…。
専門家は、ドングリなどの木の実が豊作な地域だとしても安心は禁物だと指摘します。
岩手大学・山内貴義准教授:
豊作だとずっとエサが(山に)残っているので(クマが)なかなか冬眠しないと言われている。12月の暮れになっても全然冬眠せず(人里を)ウロチョロする個体がもしかしたら多く発見される可能性がある。東北は豊作なので、おそらく(クマの)子どもは増えると思う。子どもを連れて集落をうろつく事例が、もしかしたら来年多くなる可能性も。
紅葉シーズンが近づく中、クマが現れたのは青森・三沢市にあるホテルでした。
1台のパトカーがホテルの前を通過した次の瞬間、駐車場を走り回るクマ。
突然のクマの出没に、扉の前にいた従業員は慌てた様子でドアを押さえて侵入を防ごうとしています。
クマはその後、パトカーを追いかけるように走り去っていきました。
ホテル側はすぐに対策を講じたといいます。
ホテルグランヒルつたや・小川雅幸代表:
その日のうちにクマスプレーを購入した。ホテル内に入ってきた場合も考えられるのでフロントに2本常備した。今回の件でやっぱり対岸の火事ではないなと感じる。
