7月28日の熊本地震発生直後から、県内で生活支援などの災害派遣活動を行ってきた自衛隊が、9月13日でその役目を終えました。延べ約19万人、48日間に渡った最後の活動は、被災地での入浴支援でした。
自衛隊が熊本地震で最後の入浴支援
熊本地震の発生直後から最大で1日5000人を越え、延べ約19万2000人の隊員が人命救助や物資輸送、生活支援などの活動を続けてきた陸海空の自衛隊。9月13日に木村知事からの撤収要請を受け、熊本地震の災害派遣活動は終了しました。

宇城市の被災者は「さみしくなるね。もう少し居るといいのに。みんな優しか。よくしてもらいました」と話します。

最終日、宇城市でシャワーによる最後の入浴支援を行っていたのは、北熊本駐屯地の第8後方支援連隊です。有事の際には、師団に必要な物資の補給や衛生維持を担う部隊は、災害時には、その能力を生かし、入浴や給水などの生活支援に真っ先に駆け付けます。

ピーク時には1日400人を超える被災者のために、タンク車で30トンの水を運び、約9000人分のお湯をボイラーで沸かし続けました。隊員は近くの体育施設で寝泊まりし、入浴時間後も交代で、朝まで設備の警戒を行い、戦闘糧食・通称『パック飯』で、任務にあたってきました。
入浴支援を率いた宇城市出身の補給隊長
活動を率いたのは宇城市三角町出身、初めてのふるさと九州勤務で熊本地震に出動した長尾睦2等陸佐、50歳。「自治体など、いろんなサポートがあり、任務が完遂できた。普段の訓練がそのまま生きている。利用者と隊員が安全の安全を第一に準備をしてきた」と話します。

断水が解消しても、給湯器が壊れたままだったり、水が濁ったままの被災者に、隊員たちは寄り添ってきました。心も温まる『火の国の湯』で、顔なじみの番頭さんが、被災者の聞き役になってくれるのも今日が最後です。

ある隊員は言います。「撤収命令が下れば素早くひっそりと去る。見送りはいらないのが自衛隊です」と。それでも、撤収前に隊長と同じく熊本出身の川部小隊長のもとには「水もいつもくれて、ありがとうございました」と書かれた子どもからの手紙が。

長尾睦補給隊長「熊本が被災したことは悲しい。熊本出身者として苦しい思いをしたが、自衛隊として何かしら役に立ったのかなと思う」と話します。地元・熊本の被災者を癒した『火の国の湯』は、今、このときも次の災害に備えています。
(テレビ熊本)

