相次ぐ値上げラッシュの中、各地で野菜や総菜、お菓子など、“詰め放題”イベントが人気となる中、制限時間1時間の『家具詰め放題』が話題となっている。
車に『家具詰め放題』1時間
「いけそう、いけそう」「ゆっくり!ゆっくり!」向きや詰め込む順番に知恵を絞り、なんとか車に詰め込もうとしているのは『家具』。

この日は、全国51店舗でアウトレット家具などを販売する家具店、『ビッグウッド』が、月に1回、全国のどこかの店舗で開催している『家具の詰め放題』イベントの日なのだ。

「家具は、なかなか買う物ではないので、お店に来るきっかけを作りたかったのが始まり」と『ビッグウッド』広報宣伝課長の吉永浩二さんがイベントを仕掛けた当時を振り返る。
2026年8月、詰め放題会場となった福岡・大野城市の店舗には、参加希望者が集結。しかし、実際に挑戦できるのは、くじ引きで選ばれる1組だけ。今回、選ばれたのは、ソファを目当てに訪れた財前玲奈さん(27)。

財前さんが最初に選んだのは、9万9990円のカウチソファだった。

「これは?これがいい!」続いて財前さんが選んだのもソファ。財前さんが選んだ家具を店舗スタッフが車に積み込まれていく。

「どうやって積もうかな。110センチか・・・こっちからいきましょうか?せーの!」
参加費『軽は5万 普通車10万』
『家具詰め放題』の参加費は、車の大きさで決まる。軽自動車は5万円、普通車だと10万円。

これまで最も多く詰めた込んだ人は、「ハイエースのロングという1番大きな車で73万円分持って帰って頂きました。73万円分の商品を積んで支払いは10万円。大赤字で上司に凄く怒られました」と吉永さんは、当時を思い出して笑う。
現在は車種と最高金額に制限を設けたが、最高40万円までなので詰めれば詰めるほどお得になる。

3点目に財前さんが選んだのは、7万9990円のテレビ台。車は大きいものの、入り口が狭くなっているので、店舗スタッフは詰め込み作業に一苦労。

すると財前さんが、更に、電動ソファに目を付けた。「あ!凄い!座ったら欲しくなりますね。これ入りますか?」とご機嫌な財前さん。

しかし、車の間口や家具のサイズを測っていた吉永さんから「これは無理かもしれない」と告げられ、作戦変更。財前さんは、2つ目のソファを諦め、壁掛けのテレビ台を優先することに。
そこで吉永さんは、背もたれが外せる別の電動ソファを提案。財前さんも気に入ってくれたので、『3人掛けのソファ』に『壁掛けテレビ台』、そして、背もたれが外せる『電動ソファ』の3点を載せることになった。
高さわずか数センチのソファの脚も外して車内を有効活用していくスタッフ達。いったん家具を全て取り出して詰め直すことに…。

外せる部品は外し、入れ方を試行錯誤しながら、隙間を埋めていく。なんとか家具を車に載せてほっとした表情のスタッフたち。
制限時間まで、あと僅か。財前さんが最後に選んだのは、鏡だ。

当初、ドレッサーを希望した吉永さんだが、スペース的に厳しいと言われ、スタンドミラーで妥協した。隙間を埋めるように詰め込まれて終了!

今回の詰め放題で車に積み込んだ家具は、『カウチソファ』に『電動ソファ』、そして『テレビボード』と『スタンドミラー』の合わせて4点で、総額は25万3460円。値引き額は、15万3460円となった。

「見ていたらあれも欲しい、これも欲しいって欲が出てきて(笑)できる限り分解して隙間に入れてくれて、テトリスのように入れてもらって。無事に入って良かったです」と満足げな財前さん。

「家具業界も物価高の影響を受けていて、資材や運搬費の高騰で厳しい状況だが、お客様に店に来てもらって家具を選ぶ楽しみを、こういうイベントで感じてもらえるようこれからもやっていきたい」と吉永さんは語った。
物価高による買い控えの空気を吹き飛ばすユニークな家具の詰め放題。次の実施日は未定だが、今後の予定は決まり次第、ビッグウッドの公式SNSで発表する予定だ。
(テレビ西日本)

