がん細胞の悪性度を左右する仕組みを発見したとの研究成果を佐賀県医療センター好生館が発表した。がん細胞の悪性化を抑制するなど新しい治療戦略につながる可能性があり、治療薬の開発につなげたいとしている。
分裂後の違い がん細胞の性質を左右
佐賀県医療センター好生館は8月27日、会見を開き、がん細胞のなかでも悪質な「幹細胞」に関する研究の結果を発表した。

その中で、細胞分裂を司令する「中心体」の分裂後の違いが、がん細胞の性質を左右することを明らかにした。

細胞分裂後の中心体には「年齢差」と呼ばれる分子構造の差が生まれ、より新しい中心体に悪性度を示す「がん細胞マーカー」が多く受け継がれていたという。
新しい“がん治療”につながる可能性
これは、抗がん剤などの薬が効きやすい場所と効きにくい場所がある要因のひとつと考えられ、がん細胞の悪性化を抑制するなど新しい治療戦略につながる可能性があるとしている。

佐賀県医療センター好生館 総合臨床研究所 泉秀樹 部長:
中心体の年齢差というのは体のすべての細胞共通なので、がん幹細胞を持つすべてのがんに共通する治療戦略になる可能性がある

好生館は今後もこの仕組みの研究を続け治療薬の開発につなげたいとしている。

