被災地にあふれる笑顔の訳とは
愛媛から被災地へ応援。
熊本地震で大きな被害を受けた地域で、住民に寄り添いながらパトロールにあたった県警の警察官がいる。
そこで写したのは住民と撮影した「笑顔」。
温かなこの一枚が、SNSで大きな反響を呼んでいる。
被災地に咲いた「笑顔」の訳とは。
警察官と住民が並び、笑顔を見せる1枚
警察官と住民が並び、笑顔を見せる1枚。
8月21日、愛媛県警の公式Xに投稿された写真だ。
9月4日時点で、表示回数は106万回を超え、6800件以上の「いいね」が寄せられている。
撮影されたのは、熊本地震で震度6強を観測した熊本県美里町。
写っているのは被災地に派遣された、愛媛県警の自動車警ら隊に所属する中田丈巡査部長だ。
愛媛県警特別自動車警ら隊・中田丈巡査部長:
「同僚とか先輩方から『バズっとるぞ』と話をいただいて。みんなからは『笑顔が良かったんじゃないか』っていうんで、そこは率直にうれしいかな」

復旧に向け住民は頑張っている
中田巡査部長は、8月18日から10日間、美里町を中心にパトロールにあたった。
中田巡査部長:
「川沿いでは道路が崩落したり、家は屋根が崩落し、瓦が崩れていたりと被害にあっておりました」
被災地では今も約2000人が避難生活を続けている。
その中で、中田さんが大切にしていたのが「住民への積極的な声かけ」だ。
一日に少なくとも10人以上に声をかけていたという。
中田巡査部長:
「不安ななかで生活されていると思うので、なるべく『笑顔』で接するように心がけて、不安を少しでも取り除けたらと」
草刈り中の高齢女性も笑顔で写真に写った。
中田巡査部長:
「独居の方で、自身も被災されている大変な状況のなか、部屋の中は家具などが多く倒れていますが、少しずつ元の生活に戻れるよう頑張っていますと、復旧に向けて頑張っている様子を聞かせてくれました」

SNSにも感謝やねぎらいの声が
パトロールには重要な役目もある。
中田巡査部長:
「被災当初は見知らぬ人が家に立ち入って、ブルーシートの販売や、修理・リフォームなどを勧める業者がやってきたと聞いております」
被災者を狙う犯罪への警戒も欠かせない。
留守になった住宅での窃盗や悪質業者への警戒のため、他県ナンバーの車やレンタカー、荷物を多く積んだ車にも目を配りながら地域を回った。
こうした活動に対し、SNSにも感謝やねぎらいの声が数多く寄せられている。
中田巡査部長:
「愛媛県も南海トラフ地震が発生すると言われていますので、被災者の方と話して得た知識や経験等を他の警察官に共有するなどして、県民の命を守る活動を推進していきたい」
中田さんは9月中に再び熊本へ派遣される予定。
愛媛から被災地へ「笑顔」と「安心」を届けている。


