7日に熱帯低気圧へと姿を変えた、元台風24号。
世間からの注目が薄れたように見えますが、新たな大雨の引き金となる可能性が出てきました。
この熱帯低気圧は秋雨前線に近づき、前線上の低気圧として再び発達する見込みです。
一見すると台風の脅威が去ったように思えますが、形を変えて大雨の範囲を広げる“第2の波乱”に警戒が必要です。
低気圧化で大雨エリア拡大 秋雨は10日頃まで停滞
今回のポイントは、元台風が持ち込む「大量の暖かく湿った空気」です。
元台風が運んできた暖かく湿った空気が前線に加わることで、雨雲が次々と発生・発達しやすくなります。
その結果、低気圧の北上や通過に伴って、激しい雨の範囲が四国から東北へと広がっていくおそれがあります。

さらに注意したいのが期間の長さです。
この秋雨前線は、少なくとも10日(木)頃まで日本付近に居座る予想となっています。
一度に大雨が降るだけでなく、雨が何日も続くことで総雨量が増えていくため、長期戦への備えが必要です。
雨が止んだ後も土砂災害などに警戒
大雨が降った地域では、雨が止んだり弱まったりした後も危険が続きます。
山に降った大量の雨水は、時間をかけて川へと流れ込んできます。
そのため、雨が上がった後に川が増水したり、氾濫したりすることがあります。
これをきっかけに低い土地や道路での浸水リスクが高まっていたり、すでに地盤が大量の水を含んでいるため、少ない雨でも土砂災害が起きやすくなっていたりしています。
「雨が止んだから大丈夫」と油断せず、晴れ間が戻るまでは、引き続き最新の気象情報をこまめに確認し、安全を最優先にした行動を心がけてください。
【執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉】

