鳥取県江府町でサーモンの陸上養殖が始まり、9月8日、初めて「いけす」に稚魚が放流されました。
この稚魚!実は熊本地震の被災地から届いたもので災害を乗り越えて、たくましく成長してほしいという願いも込められています。
江府町の旧米沢小学校。
1台のトラックが運んできたのは、水槽。
中には魚が泳いでいます。
届けられたのはサーモンの稚魚。
江府町が新たに始めたサーモンの陸上養殖事業です。
もともと体育館だった建物に専用の水槽を6台設置。
奥大山の湧水で育てたサーモンを「奥大山サーモン」という名で新たな町の特産にしようとしています。
8日は水槽の中に初めて稚魚が放流され、養殖事業が本格スタート!
地元の子どもたちも「大きくなあれ」と言いながら、手伝いました。
今回の総事業費は、3億2000万円!
江府町としては一大プロジェクトですが、実は予期せぬ大きな波乱を乗り越えての船出でした。
町は事業をスタートさせるにあたって、陸上養殖に取り組む熊本県八代市の会社から協力を得ました。
しかし、この会社が7月の熊本地震で被災。
甚大な被害が出ました。
熊本県八代市の養殖会社(有)ひらやま・山下哲史さん:
地震の縦揺れ横揺れで、いけすの中の水が半分こぼれる被害があり、それと同時に魚が外に飛び出して、30万尾のうち20万尾がへい死してしまった。
江府で養殖する稚魚はなんとか難を逃れましたが、それでも事業開始が1か月以上遅れるなど影響が出てしまいました。
八代市の養殖会社(有)ひらやま・山下哲史さん:
地震を乗り越えたサーモンなので、ここですくすく大きく育って「復興サーモン」として大きくなってほしい。
江府町・白石町長:
ようやく事業を開始できたので、ほっとしている。安心して食べていただけるブランドになると思う。
災害を乗り越えて届いた稚魚。
初年度は8日、放流された1500匹を含めて3000匹を養殖する計画です。
そして、2027年8月ごろには「奥大山サーモン」という、生まれたてのブランド名で県内の飲食店を中心に一部県外にも出荷される予定です。
