福岡県内では7月以降、雨の少ない状況が続き、ダムの貯水率も低下している。県内では公共施設への影響も懸念されている。
8月の降水量 過去50年で最少
ダムの水位が下がり、茶色い岩肌や地面が剥き出しの状態となっている福岡・朝倉市の寺内ダム。
7月上旬以降、県内では極端に雨の少ない状況が続き、県の南部を流れる筑後川流域の8月の降水量は過去50年で最も少なくなった。

福岡都市圏の生活用水として使用される筑後川水系の主な6つのダムの貯水率は、9月8日時点で33.9%にとどまり、水不足の懸念から福岡地区水道企業団は9月4日から再び筑後川からの取水量を30%カットする取水制限を行っている。

町民の憩いの場の閉鎖も現実的に
福岡・須恵町が運営する『ほたるの湯』。2026年2月、渇水対策を理由に一時営業を休止した。それ以降、半年ほどの休業期間を経て、8月に漸く営業再開に漕ぎつけたが、また水不足の影響で再びの営業休止が心配されている。

その後、ダムの貯水率が回復してきたため8月に営業再開に漕ぎつけたが、須恵町福祉課の稲永圭祐さんは「今後、渇水対策本部を設置して水を確保するというかたちになれば『ほたるの湯』も、また休業せざるを得ない状況になっている」と懸念する。

再び県内を襲っている水不足。須恵町は9月4日に『節水推進本部』を設置。更に8日には段階を1つ上げた減圧給水も始まり、再び営業休止する可能性も現実味を帯びてきた。

利用者は「殆ど毎日、利用している。水不足が解消して、営業が途絶えないようにしてもらいたい」と不安を覗かせていた。

福祉課の稲永さんも「楽しみにしている方のことを考えると、ずっと開けていたい気持ちはありますが、町民の皆さま全体の生活用水を守ることが町としては最優先事項だと考えている」と頭を抱える。

『ほたるの湯』では、緊急措置として湯の入れ替えを今後、数日おきに変更することも検討しながら営業を続ける道を模索するという。
(テレビ西日本)

