猫が亡くなったら何をすればいいのか。火葬や埋葬にはどんな選択肢があるのか。そして、愛するペットとの別れとどう向き合えばいいのか。突然の死に直面すると、何から始めればいいのか分からず戸惑う人は少なくない。
愛猫・ジュテとの出会いから別れまでをつづった、コラムニスト・峯田淳さんの著書『猫のいる人生』(新潮新書)から、ペットの火葬や供養、最期の見送り方について書かれた部分を一部抜粋・再編集して紹介する。
愛猫を亡くし、ペット火葬を考えた
ジュテを火葬してもらったのは東京・大田区にある大森ペット霊堂という、大手の霊園だった。
京浜急行線平和島駅から徒歩で5分ほど。
創業25年の老舗で、知人に紹介されて何度か取材したことがあった。
実はジュテが死んだ時は気が動転し、パソコンで検索した移動火葬といわれる、火葬炉を積んだ車「火葬車」に自宅前に来てもらうことも考えた。
どんなシステムなのか興味もあった。
ただし、自宅前に車を止めて移動販売のような感じになるのかなどと漠然とイメージしつつ、火葬で近所の迷惑にならないかとも考え、迷った。
それよりは、と面識がある齋藤鷹一さんにまず相談してみることにした。
結論からいえば、人間のお葬式のミニチュア版といったところだが、ジュテをきちんと弔うことができて、正直、ホッとした。
きちんと見送ってあげたと思うことができた。
この経験から、現在飼っている3匹も万が一のことがあれば、またお願いしようと思っている。
そして、改めて猫の火葬、葬式について齋藤さんに聞いてみた。
猫の火葬は大きく分けて「霊園」と「火葬車」の2つ
猫の火葬は大きく分けると2パターンになる。
一つは霊園での火葬と、「火葬車」に自宅まで来てもらう火葬。
霊園での火葬は3パターンある。
一つは立ち会い。
ジュテの場合は遺体を霊堂まで運んだ。
まず録音のお経が流れる本堂で、人間でいえば告別式をやってもらい、それが終わったら上階にある斎場に移って火葬してもらった。
炉の上には「峯田家 愛猫ジュテ号 享年十二歳七カ月」という紙も貼られていた。
火葬が終わると、頭から尻尾までジュテの骨がキレイに並べられたトレイが運ばれてきた。
骨の説明もしてくれた。
このシステムはちょっとビックリだった。
それから骨を骨壺に入れ、自宅に持って帰って来たのだが、いわば人間のお葬式と同じだ。
これは「お立会い葬儀」といわれるもの。
料金は超小型犬と同じで4万2900円。
自宅に遺体を引き取りに来て火葬してから自宅に届けてくれる「個別一任葬儀」もある。
個別なので、ジュテならジュテだけを火葬してくれる。読経、お骨あげもすべて一任。
さらに、何匹かを一緒に火葬する「合同葬儀」がある。
「個別一任葬儀」と同じで飼い主は火葬場には行かず、火葬したら施設内の合同墓地に納骨する。
料金は「個別一任」が2万4200円、「合同」は1万5400円。

