病気の後遺症などで話すことが難しくなった「失語症」患者の会話を助ける機器を島根大学の学生が開発しました。
開発のきっかけになったのは「失語症」の父親との会話を楽しみたいという素直な思いでした。
島根大学生物資源科学科1年生・藤原咲歩さん:
家族と他愛もない会話をする。そんな時間を取り戻したい。
「失語症」患者との会話を助ける機器を開発したのは、島根大学生物資源科学部1年の藤原咲歩さん。
大学の職員とともに市役所を訪れ、社会に持続的なインパクトを与える可能性を秘めた優れた若者を表彰する「青年版国民栄誉賞」の20歳未満のグランプリに選ばれたことを上定市長に報告しました。
島根大学生物資源科学科1年生・藤原咲歩さん:
(失語症の場合)長文の会話は難しく「そう」だったり「あ」だったり、短い短文の会話で終わってしまいます。必要最低限でさみしい会話なんです。
藤原さんが開発したのは「チット」という機器。
パソコンのマウスのような形で、指先のわずか動きを読み取って「はい」「いいえ」だけでなく、「どうだった?」、「大丈夫?」などその場に合わせて簡単な質問を返し、会話が続くきっかけを作ります。
島根大学生物資源科学科1年生・藤原咲歩さん:
車いすに取り付けて…。
開発のきっかけになったのは、父親が失語症になったこと。
藤原さんが小学6年生の時、脳出血で倒れ、その後遺症で失語症になり、スムーズに会話することが難しくなりました。
全身に麻痺が残り、車いすに座る父が手すりに置いて使えるよう形を工夫したといいます。
島根大学生物資源科学科1年生・藤原咲歩さん:
原点を大切に持ちながら、たくさんの人に雑談と笑顔を届けたい。
藤原さんは、今後、「チット」を一般医療機器として販売することをめざし、9月に会社を設立することにしています。
