危険運転致傷の罪に問われている東京オリンピック銀メダリスト・本多灯被告(24)の初公判が開かれ、本多被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
2021年の東京オリンピック競泳男子200メートルバタフライに出場し、当時19歳で銀メダルを獲得した本多灯被告。
本多被告は2025年11月、東京・多摩市の制限速度30kmの道路で、時速88~108kmの速度で車を運転し、対向車線にはみ出して、向かいから来た車と衝突。
60代の運転手に全治約1カ月のけがをさせた危険運転致傷の罪に問われています。
日本水泳連盟によりますと、本多被告から報告があったのは事故から約8カ月経過した7月31日。
本多被告自身に「報告すべき事案という認識がなかった」ということです。
この事故を受けて、本多被告は8月にアメリカで行われたパンパシフィック選手権と9月に愛知・名古屋で開催されるアジア大会の出場を辞退しています。
25日、東京地裁立川支部で開かれた初公判。
本多被告は「間違いありません」と小さな声で述べ、起訴内容を認めました。
検察側は、冒頭陳述で「本多被告は通勤途中で前を走るスポーツカーに距離を離されたくなくてスピードを上げ、カーブを曲がりきれず対向車線の車に衝突した」と指摘。
弁護側は「公訴事実に争いはない」としています。
被告人質問でスピードを出した理由を問われた本多被告は「当時は冷静な判断ができず、ただ前の車についていこうとしてしまった。周りのことを考えていなかった」と述べました。
検察側は「危険かつ無謀な運転で悪質。被害者には何の落ち度もない」などとして拘禁刑1年を求刑。
これに対し、弁護側は「常習性はなく被害者に賠償している。今後、二度と運転しないと誓っていて、再犯の恐れはない」として、執行猶予付きの判決を求めました。
裁判は即日結審。
本多被告は最後に「被害者をはじめ普段支えてくれている会社の方、応援してくれているファンに対しても本当に申し訳ない」と述べました。
裁判を終えた本多被告はタクシーの車内で報道陣のカメラに向けて一礼しました。
判決は9月9日に言い渡される予定です。
