例年であれば今週末に開催されるはずだった福島県須賀川市の釈迦堂川花火大会。今年は中止の判断が下された。いま、模索が続いている。

■夏の風物詩が開催見送りに
釈迦堂川花火大会は、間近で打ち上がる迫力ある花火と多彩な演出が魅力だ。
須賀川市の大寺正晃市長は「財源の確保の在り方についても、ちょっと限界が来ていたということで、すべてを見直そうという考えで」、『今回一度立ち止まる』決断をしたところであります」と述べた。
市が決断した花火大会開催の見送り。主な理由は「経費の高騰」と「運営体制の見直し」だ。

■経費の高騰
2025年の事業費約7600万円のうち1000万円を補助していた須賀川市。2026年は警備費や資材費など軒並み値上がり、開催した場合、約3000万円増え全体で1億円以上かかる見込みとなっていた。

■運営体制の見直し
これまで市の職員が、調整や協賛金集めチケットの販売などの業務を担ってきた。その結果、通常業務にも支障が出ていたという。
大寺市長は「(中止の責任は)重いものがあると思っています。私としては(あの時)立ち止まって良かったと言って貰えるように、今後来年に向けて頑張っていきたいと思っています」と話す。

■実行委員会は紛糾
来年度の開催をめぐっては、8月に開かれた実行委員会で厳しい指摘の声が上がった。「元来のスポンサーの集め方じゃない、新しい集め方をするとか、その辺がどう変革していくかちょっと見えない」

来年度の開催日について「6月5日」と「8月28日」の2つの案を市が提示し、この場で決定する予定だったが…。
「こんな大事なものをきょういきなり我々に提示して今日決めてください。我々のスケジュールが余裕が出てきますからと、おかしくないですか?」
実行委員から反対が相次ぎ、決定は見送られた。

須賀川市は市内の若手で検討チームを組織し、協賛金の集め方などの具体案も検討していくとしている。

■地元の経済にも影響
夏の風物詩として親しまれてきた花火大会が中止となった余波は、市内の老舗菓子店にも…。
須賀川市で100年以上続く和菓子屋・庄司菓子店。名物は通常のどら焼きより何倍も大きい「大どら」で、釈迦堂川花火大会を訪れた人たちにも長年親しまれてきた。
庄司菓子店4代目の庄司喜一さんは「私は残念のひとことです。この歴史が途切れるってことがね、一番困るのは途切れるっていうこと。1年に1回の大イベントですよね。私たちも今だったら仕込みにあたふたしてるところだから。やるとすれば今度の土曜日だったからね」と嘆く。

■地元の菓子店は売上減に
庄司菓子店では花火大会当日には出店を出し、焼きそばやたこ焼き・山菜おふかしなど祭りらしいグルメを販売。その売上は一日で通常の1ヵ月分ほどにのぼることもあり、花火大会は大きな売上げの柱となっていた。
「(中止で)今月どうしようってくらいまでいくと思いますよ。普通だと花火大会終わるとね、もう大丈夫だってなるけども。今年は花火大会ないからどうなることやら」と話した庄司さん。
地域経済にも大きな影響を与えている。

福島テレビ
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