61円のプラス。福島県の最低賃金は過去2番目に大きい引き上げ幅となる見通しだ。
福島県内の最低賃金について議論を進めてきた審議会は8月20日、最低賃金を現在の1033円から61円引き上げ「1094円」にするよう福島労働局に答申した。
福島県の最低賃金は現在、東北では宮城に続いて2番目だが、北関東や新潟と比べると低くなっている。
今年度の改定をめぐって、厚生労働大臣の諮問機関が示した福島県の引き上げ幅の目安は「56円」。これまでの議論で、使用者側が「事業者の支払い能力を踏まえた慎重な判断が必要」主張する一方、労働者側は「大幅な引き上げで働く人の生活を守るべき」としてきたが、20日の審議会では目安を5円上回る「61円」の引き上げに賛成多数で決着した。
目安を上回るのは4年連続、答申通りとなれば、前年に続き過去2番目に大きい引き上げとなる。
街頭では「東北は関東の方から比べると最低賃金がだいぶ安いなと感じてましたので、少しでも最低賃金が上がれば」「増えるのはよかったんですけど、最近物価高なのでもうちょい上がってもよかったのかなとは思います」といった声が聞かれた。
福島地方最低賃金審議会の熊沢透会長は「全国的にも(目安を5円上回る引き上げは)今のところ類をみない額だと思う」「地域間格差の是正のために他県より頑張った上乗せが必要であるということは言えたと思う」とした。
福島労働局では答申をもとに手続きを進める方針で、最低賃金の改定は10月16日から実施される見通しだ。
